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2010 .04 .14

高速道路の新料金、上限料金制へ

高速道路、上限制度導入発表 国交省(MSN産経ニュース)
国土交通省は9日、高速道路の料金割引について、休日限定の割引制度を見直し、6月中に新たに導入する上限割引制度を発表した。東日本、中日本、西日本などの各高速道路会社管内では軽自動車を千円、普通車を2千円とするほか、燃費効率のいいエコカーは軽自動車と同じ千円に設定した。首都高速道路と阪神高速道路には、距離別料金制度が導入され、上限900円となる。平日の利用者には恩恵が多いものの、渋滞の増加や二酸化炭素(CO2)などの排出量が膨らむ懸念も多く、導入に向け議論を呼びそうだ。
複雑な割引き制度がシンプルになったのはいいけど、休日1,000円の恩恵はなくなりますかそうですか。

高速道路の再検証結果と新たな料金割引 〔概要〕

» 高速道路の再検証結果と新たな料金割引 〔概要〕(国土交通省:PDF)

個人的にドンピシャな料金サンプルが載ってたので分かりやすかったんだけど、
東京近郊の川口ジャンクション(JCT、埼玉県)~仙台宮城インターチェンジ(IC)に普通車で向かう場合、平日6550円かかっていた料金が2千円になる。平日はかなり“お得”だが、休日ではこれまで1700円だったため、割高感が出てくる。同様に都心で700円の均一料金だった首都高や阪神高速も距離別料金制度を導入したことで割高になる区間と割安になる区間が分かれることになる。
平日に休み取って高速乗るなんてほとんどないものな。首都高の新料金体系を加味するとあまりおいしくない印象。休日1,000円以前からすれば安くなってるけどね。

消費者的には物流コストが下がって消費者物価が下がる方が結果的にベネフィットが多いんじゃないかと思うけど、長距離物流は原油価格に左右される高速から鉄道や船便で中継する流れになってるんだよね。なので物流業界にはあんまし影響ないかも。高速バスの料金が少し安くなるくらいかな。

個人ユーザー? 法人ユーザー? レジャー用途? ビジネス(運送)用途?
この政策は誰にベネフィットをもたらそうとしてるんだろ。

エコカー割引も、そもそも軽自動車は車重が軽くて道路にかかる負担が少ないが故の割引きなのに、車体が重たくて道路負荷が高いクルマを同列に扱うのはおかしい。
エコカー売ってるクルマメーカーを向いた政策なのかなぁ。

▼参考リンク
高速道路の再検証結果と新たな料金割引について(国土交通省)

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東京―名古屋IC間では、通常料金が7100円(ETC割引は6450円)。1000円高速導入後に1750円(ETC向け)となったが、新制度では2000円に値上がりする。

さらに、利用率が約8割に達したETC向け割引のうち、平日昼間の3割引き、夜間5割引きなどが廃止となる。
高速新料金制発表 近距離は値上げ、エコカーは軽扱い(asahi.com)
首都高速、阪神高速、本州四国連絡高速を除き、新料金は全国一律。曜日やETC搭載の有無による料金の差もなくす。上限料金は軽自動車1千円、普通車2千円、中・大型車5千円、特大車1万円。燃費が1リットル当たり20キロ以上のエコカーは、事前登録制で軽と同じ料金にする。
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