KNOPPIXでNAS(LinkStation)からデータ復旧した顛末
久しぶりのエントリーですが、NASからデータ復旧した顛末をまとめてみます。
自宅のNAS(リンクステーション LS-XH2.0TL)が突然LAN上で認識できなくなったのは5月10日のこと。トラブルはいつも突然ですよねぇ。
NASの中身はデジカメのデータやら家計簿など、失くなっては困るデータばかり。
ということで先人の知恵を借りつつ、何とか復旧にこぎつけた顛末でございます。
うちの症状は↓のようなものでした。
- Windowsのネットワークドライブとして認識しない(アクセスできない)
- クライアントソフト(NAS Navigator2)からアクセスできない
- PC、NASを再起動しても状況は変わらず
- 電源ランプは青色点灯のまま(点滅も消灯もしていない)
- NASのHHDから変な異音はしない(ハード的には無事っぽい)
- ファームウェアは最新ではなかった(買ってから一度も更新してない)
↓上記の症状から考察したこと。
- 電源ランプは点滅してないのでEM(スタンバイ)モードではない
- 症状的にはネットワーク周りのソフトウェアが壊れたくさい
- 中身のデータが無事なら取り出せるハズ
- NASの電源抜き差しで復活を狙っても、中身のデータが破損しちゃうのはヤダ
- LANからアクセスできないのでファームウェア更新はできないくさい
先人の知恵を求めてググってみたところ、リンクステーションのファイルシステム(HDDのフォーマット)はLinuxベースとのこと。
ということで復旧方針は↓のように決定。
【NASがLinuxならLinux同士で接続すればデータが取り出せるハズ】
元NASには1TBほどのデータがあったけど、手持ちで1TBが入る箱がない。
ということで止むなく受け入れ先として後継機(LS-V2.0TL )を購入。
調子が悪くなった機械を素人が下手に修理しない方がいいと本能が呼びかけたのですよ。おカネはかかるけど、新品入れ替えならリスクは最小でしょう、と。
それとリンクステーションから取り出したHDDをサブのThinkPadに接続するための変換アダプタも購入(予定外の出費に少し心が折れかかった・・・)。
モノが届いたら以下の手順でデータ吸出しと引越し作業を開始。
KNOPPIX 6.7.1をダウンロードして起動用CD-ROMを作成
↓
ThinkPadのBIOSメニューから起動ディスクの順番を変更(HHD→DVD-ROM)
↓
ThinkPadを起動(Windows7ではなく、KNOPPIXが起動)
↓
元NASのHHDをUSBでThinkPadに接続
NASのHHDをマウントして、ちゃんと中身が見えたー!
↓
ThinkPadのもう一方のUSBに中継用の空HHDを接続
↓
KNOPPIXの画面で元HHDから中継用HDDにデータをコピー
↓
中継用HDDをデスクトップに繋ぎ直して新NASにデータコピー
コピー作業を30回くらい繰り返して、何とかすべてのデータを新NASに復旧できました。なにせ中継用のHDDは昔のThinkPadの余りもので容量はわずか30GB、回転数も遅いモノなので一度のコピーに2時間くらいかかったのです・・・
まあお古のHDDとUSB接続の外付けケースを取っておいたのが役に立ちました。
ちなみに昔のうろ覚えでKNOPPIXのファイルシステムといえばFAT32がイケるだろうと思って最初に中継用HDDをFAT32でフォーマットしたら見事に文字化け。
今どきのKNOPPIXはNTFSに対応してるんですね。NTFSでフォーマットしてデータコピーしたら文字化けは解消され、日本語のファイル名もちゃんと表示できました。
以上がKNOPPIXでNAS(LS-XH2.0TL)からデータ復旧した顛末でした。
余った元NASのHDDは新NASのバックアップ用として活躍することでしょう。
【教訓】
ホームユースでもバックアップ(冗長化)は大事。つか必須。
経験を残してくれた先人たちに感謝です。
▼参考リンク
・BUFFALOのLS-XHLシリーズ(NAS)のランプ青色点滅状態について(是妄想)
・Linkstation LS-XHLシリーズ データ救出(ガラファクネタ帳)
・思い出をとりもどせ!故障したLinkStationからのデータ救出(かさなるところ)
・KNOPPIX クノーピクスでデータ救出(パソコン初心者講座)
・KNOPPIX でファイル名が文字化けしたでござるの巻(FAT編)(Palm84 某所の日記)
・KNOPPIX(Linux)からWindowsへのファイルコピーで文字化け(市民パソコン教室 北九州小倉校)
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