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2009 .06 .05

凸版印刷と紀伊国屋書店が業務提携

凸版印刷と紀伊国屋が業務提携 大日本印刷連合に対抗軸(asahi.com)
印刷業界最大手の凸版印刷と書店最大手の紀伊国屋は1日、大学向けサービスの開発・提供で業務提携すると発表した。印刷・書店業界では大日本印刷が丸善、ジュンク堂、図書館流通センターを子会社化しているが、今回の最大手同士の提携は新たな対抗軸となりそうだ。
まあ業態だけで比較したら「すわ対抗か?」って思うわね。でも実は2年前から連携していたそうで。
両社は2年前から一部のサービスを実験的に提供してきた。「大学以外の分野でも新事業を展開できないか積極的に検討していく」として、さらに提携を強める構えだ。
出版部門や外商から見て紀伊国屋書店は大学マーケットに強い。凸版印刷、ニッチだけどいいところに目をつけたなぁ。

ITmediaの記事にはもう少し具体的な目標が出てました。
凸版が持つIT技術や、ICカード、デジタルサイネージなどの技術と、紀伊国屋が持つ学術コンテンツの流通・利用のノウハウと大学市場での営業力を組み合わせる。パンフレット制作や広告展開による大学の広報・ブランディング支援、eラーニング、電子出版、ICカード学生証や電子掲示板を使った学内情報配信サービスなど、大学関連業務を幅広く支援する。2010年度に20大学・10億円の売り上げを目指す。
なかなか野心的な試みですよね。

とはいえ大学だけじゃ先細りになるわけなので、事業の幅を広げていく中でDNPとガチンコになる場面も出てくるでしょうね。特に図書館市場で。

出版から小売りまで押さえてる両陣営なので、インフラ整備だけじゃなくて読者を増やす方策にも力を入れていってくれないかなぁと期待を寄せています。

結局、本を読む人、必要としてくれる人がいなきゃ商売成り立たないですからね。

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