売れないから休刊、じゃなくてモデルを変えてけばいい
月刊誌 冬の時代 相次ぐ休刊、雑誌の今後は(asahi.com)それぞれの編集長が言ってること、まあ現場で実務をやってきたひとのことなのでさておき、永江さんが言ってることはちょっとおかしい。
雑誌、特に月刊誌の休刊が相次いでいる。総合誌、ファッション誌、専門誌とジャンルを問わず、出版社の規模も大手から中堅までいろいろだ。雑誌の世界に何が起きているのか。1日に休刊を発表した講談社「月刊現代」の高橋明男編集長、集英社「ロードショー」の藤井真也編集長にいきさつを尋ね、雑誌の世界に通じるライター永江朗さんの分析を聞いた。
米国では書籍と雑誌をつくる出版社は別々。販売ルートも、書籍は書店が売り、雑誌は定期購読化が進んで読者の手元に直接届くスタイルが主流です。国土が広くて人口が分散してるアメリカならではの読者直送モデルをそのままアメリカは正しい的に比較するのはズレてる。アメリカの定期直送モデルはひとつのあり方であって正解ってわけじゃないし。
あと、例えばドイツは出版社のコングロマリットが進んでるよね。なので「書籍と雑誌をつくる出版社は別々」論はアメリカの事例であって、唯一の正解ってわけじゃない。それぞれが得意な分野を持ち寄って出版共同体を作ったっていいわけだし。
従来の読者層ではなく、若い世代向けに新ジャンルを開拓する。販売チャンネルを定期購読に絞る。無料誌やウェブマガジンに転進する。今後の出版業は、従来のビジネスモデルを捨てる勇気が必要かもしれません。「若い世代」を開拓したところで可処分所得が少ないから直接収益はあまり見込めないでしょう。単純なデモグラだけで見ちゃいけないけど、それでも可処分所得と人口動態分布から見ればシニア層をターゲットにしたほうがよくない?
それと雑誌の販売チャンネルを定期購読に絞るのも上記から、それが唯一のやり方ってわけじゃない。
フリーペーパーやウェブマガジンは基本的に広告収入モデルなので媒体力となり得る部数(やUU、PV、滞在時間)が必要。それをゼロから立ち上げるのは既存の販売(露出)ルートが整備されてる店頭売りの雑誌より、難しい。
なので、別に「従来のビジネスモデル」を「捨てる」必要はなくて、状況に応じて使い分けられればいいと思う。
結局、何をしたくて、その上で事業を継続していくにあたってどういうユーザーが欲しくて、どういったコンテンツがユーザーにとっての価値となるのか、ってことじゃないですかね。
コンテンツはたとえば無料にして競合と差別化して、付加価値で収益をまかなうとか。そうすると無料の部分はWebで公開して保存性のある情報は広告記事を交えたフリーペーパーで配布して、人気の出たコラムなんかをペーパーバックやムックで書店売りする、とか。書店売りする場合は買い切り低正味にしたり、そもそも再販品にしなくてもいいかも知れない。
しかしこの記事カットされたところがあるのかな。永江さんの本は何冊か読んだけどそんなに的外れなことはなかったんだけど。突っ込みどころ満載のコメントになってしまってるんだよね。。。
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