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2008 .07 .31

洋販が自己破産を申請、負債額は65億円

青山ブックセンター破綻…再建支援にブックオフ浮上(ZAKZAK)
書店チェーンの青山ブックセンター(ABC)や流水書房を運営する洋販ブックサービス(本社・東京)が31日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。負債額は約54億円。
ブックオフが支援てのはすごく刺激的な見出し。しかしABCの受難は続くなぁ。
洋販のWebページ、今は403エラーになってますね。

出版業界紙の新文化によるとブックオフが支援するのは確報のよう。
支援企業として名乗りを上げた理由について、「青山ブックセンター(ABC)のマーチャンダイジングを学び、ブックオフに活用したいというのが本音。 ABCで中古品を扱うこともない。書店の運営はお任せする。もちろん、希望する社員やパート・アルバイトなどは全員継続して雇用していきたい」(広報担当者)
個性的な品揃えが仇となって一度は経営破綻したABCに何を学ぼうというのかとも思うけど。。。

MDを学びたいというのがどこまで真意かは分からないものの、「洋販ブックサービスの優先株20%(6万4766株)を(ブックオフが)取得していた関係で、支援要請を受けた」ということで、すでにある程度の関係があったことも要因だったようです。

そして表題の件。書店を運営する洋販ブックサービスだけではなく洋販本体も自己破産。要因はいろいろあるにしても創業が1953年(昭和28年)という洋書流通の老舗が倒産するなんて考えられなかったことです。

これまでの価格競争や販売チャネルの多角化といった収益モデルとは違う面から価値を生み出していかなければならないことを示唆しているようです。

しかし新文化は社長よりも編集長のほうが(まだ)建設的でまともなことを言ってますね。
洋販ブックサービスとブックオフと出版業界(社長室)
2書店が新古書を扱うことになっても、大阪屋は新刊・注文分を発送するのか。2店の屋号がブックオフになっても取次会社は流通するのか。ブックオフ900店に新刊・洋書・新古本が並ぶのか。ブックオフオンラインと太洋社の取引にどんな影響があるのか。
「まず、前向きに捉える」(編集長コラム)
「よそに取られるくらいならウチが救おう」という企業は新刊の業界におらず、「ウチが支援しましょう」といったのがブックオフだった、ということなのだ。
呉越同舟もいいじゃないですか。
継続してサービスを提供していくことがお客さんに対してできる最善のことです。

続けるためには。

可能性があるなら何でもやって欲しいです。

▼参考リンク
大型倒産速報(帝国データバンク)

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