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2012 .06 .10

ガレキ処理、国内最大級の焼却炉でも2年がかり

宮城県石巻市 がれき処理、難題抱え本格稼働(MSN産経ニュース)
東日本大震災による津波で大きな被害を受けた宮城県石巻市。海に近いがれきの仮置き場の向こうに、巨大な焼却炉が5基並ぶ。急ピッチで建設が進む、国内最大級の震災がれきの中間処理施設だ。5月下旬には1基が本格的に稼働し、夜明け前の空に絶え間なく煙を吐き出していた。
5月13日に稼働し始めた石巻のガレキ焼却炉。

全5基の焼却能力(1,500トン/日)は国内最大規模ではあるものの、それでも処理工程は2年がかりのことであり、広域処理の協力は欠かせない状況とのこと。
この施設では1日約4300トンのがれきを処理できるが、焼却は5基で1日1500トンが限度。2年後の処理完了には他の自治体が協力する広域処理はやはり、必要だ。
焼却の前段となるガレキの選別が手作業で行われていること、その作業に従事しているのが被災した水産会社の方たちであること、そしてこの工程が思い出の品々を救い出す最後の機会であることが取材されています。大事な、大事な仕事ですよね…。
震災がれきの処理は一筋縄ではいかない。再利用可能なコンクリートや木材をより分けた後、破砕機で粉砕。さらに人の手で金属や危険物を取り除いてようやく、焼却が可能になる。放射線量の測定とサンプリングによる放射性物質の調査も欠かせない。コンクリートの破片や焼却灰は被災した港湾施設の埋め立て工事などに利用する。
ガレキの量もさることながら、細かい分別や放射線量の測定も必要ということで、どうしても時間がかかってしまう。併せて街の将来像もしっかり描かないといけない。
急いて事を仕損じてもいけないし、補助金や助成金に浮かれてもいけない。

復興の道程は、まだ緒に付いたばかりです。

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