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2011 .08 .22

日本製紙、石巻工場で震災ガレキを燃料として受け入れ開始

日本製紙、震災がれき受け入れ開始 石巻工場で燃料に(asahi.com)
日本製紙グループ本社は22日、東日本大震災で被災した石巻工場(宮城県石巻市)で、周辺市町のがれきの受け入れを始めたと発表した。ボイラーの燃料に使う。8月中に宮城県と正式契約を結び、年間12万トンのがれきを焼却する予定だ。
ガレキ処理と工場の燃料調達、そして東北電力への電力供給も担うとのこと。
受け入れるのは石巻市、東松島市、女川町のがれき。石巻市では540万トンと、県内自治体で最も多いとみられている。工場は津波で設備が被害を受けており、9月中旬の生産再開をめざして復旧中。20日からボイラーの連続運転と自家発電を再開した。がれきは、これらの燃料となり、21日から始めた東北電力へ最大4万キロワットの電力供給にも一役買う。
漁業ばかりが取り上げられがちだけど、日本製紙の工場は石巻最大の基幹事業所であり、石巻市の雇用の大きなウェイトを占めています。

自らも被災して復旧のただ中にある石巻工場ですが、こうして地域一体となって復旧・復興に取り組む姿勢に涙が出そうです。。。
宮城県は県内のがれきを最大1800万トンと推計し、3年以内に処理するのが目標。民間企業と震災のがれき処理契約を結ぶのは初めてで、合板大手セイホクの石巻工場(同市)とも同時に契約し、少しでも処理ピッチを上げる考えだ。
塩分を含んだガレキはボイラーを痛めるため燃料化が難しいと聞きます。

決して簡単なことではないガレキの燃料化や送電に取り組む姿勢に、地元に根ざす企業の想いや志のようなものを感じますね。

▼参考リンク
石巻工場で東日本大震災の木質系瓦礫を燃料として受け入れ(日本製紙グループ)
石巻工場で本格的に稼働した1号ボイラーは、木くずを燃料としております。そこで、宮城県との協議の結果、当社グループは、広域石巻圏(石巻市、東松島市、女川町)における瓦礫を破砕処理して燃料とし、同ボイラーで焼却することといたしました。8月22日より試験的に石巻工場に瓦礫を搬入し、今後正式に宮城県との契約が締結されれば、年間約12万トンの瓦礫を燃料として活用していく予定です。なお、石巻工場で発電した電力の一部は、東北電力に対し最大4万キロワット(一般家庭約10万世帯相当)を供給することとし、8月21日より送電を開始しております。

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