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2007 .01 .17

楽天が商品検索APIをリリース

楽天、APIを公開--まずは「商品検索」など4つから(CNET Japan)
新サービス「楽天ウェブサービス」(ベータ版)はまず、「商品検索」「商品ジャンル検索」「商品コード検索」「書籍検索」──の4つのAPIを公開する。 DVD、CD、トラベルの商品情報や家電製品のカタログ情報などのAPIについても、2007年3月をメドに公開。マルチデバイス対応や業務システム連携などへも順次、サービスを拡大する。
楽天ウェブサービスセンター「楽天、来年にもAPI公開?」でも取り上げていましたが本日、1月17日に「楽天ウェブサービス」として楽天市場取り扱いの商品検索などが行えるAPIがリリースされました。非公式ながらもRakuAPIさんもだいぶ話題になりましたし、“公式版”を待ちわびていたひとも多いのではないでしょうか。

今回リリースされたのは以下の4種。
楽天商品検索API
楽天市場の商品(共同購入商品、オークション商品、フリマ商品、楽天オークションの個人間オークション商品は除く。)の情報を取得することが可能なAPIです。

楽天ジャンル検索API
楽天市場のジャンル名、ジャンル
構造を返すAPIです。デベロッパーは、ジャンルIDを指定することでこれらの情報を得ることができます。

楽天商品コード検索API
楽天市場の商品(共同購入商品、オークション商品、フリマ商品、楽天オークションの個人間オークション商品は除く。)の商品コードから、商品情報を取得することが可能なAPIです。

楽天書籍検索API
楽天ブックスで販売されている書籍の情報を取得することができるAPIです。
この「楽天ウェブサービス」、ベータ版なんですね。個人的には楽天という会社がサービスをベータ版でリリースするというのはちょっと意外でした。なにせ毎月キッカリとメンテナンスを実施している会社なので。

記事によると今日の一般公開以前からテストをしていたらしく(そりゃそうだけど文脈からは社内スタッフと断定できない感じ)、そのテスト段階では問題点もあるもよう。
品質向上においては、商品ジャンルによってコンテンツとの適合性が大きくぶれるのが現状。書籍や家電製品など商品コードやカタログが存在する商品ジャンルについては今後の品質向上が見込めるが、衣類や産直品などについては「コンテンツとの適合性を向上するには限界がありそうだ」(テスト段階の楽天API利用者)との声もある。
たしかにアマゾンは自社内に全ての商品カタログデータを格納してるわけですけど、楽天市場の場合は各出店店舗の取り扱い商品を連番を振って格納してるだけみたいですからね。商品に該当するジャンルは割り振ってあるようですけど楽天市場内での店舗間競争も激しく、検索結果もとてもノイズ混じりになっているのが現状です。

ex)「梅干し」で検索してみると… ヒットするジャンル多すぎ…orz

元々のデータの精度・品質が高くないとAPIとしてデータを公開しただけではあまり有用な使い方ができない、ということにもなりかねません。

ただし膨大な商品を抱える楽天の商品にアプローチしやすくなったのは確かなわけで、これからも精度・品質を上げていく余地があるからこそのベータリリースなんでしょうね。

多くのユーザーの声とステキなマッシュアップで価値あるサービスに育つといいですね。

Powerd By WebToJpeg楽天ブログ内に楽天ウェブサービスセンターブログも開設されています。

ここのエントリーや楽天ウェブサービスセンターのAPI活用事例によると既に実装されているサービスもいくつかあるようです。

「楽天API、関心空間でテスト中?」で取り上げた「関心空間での商品自動表示」も楽天APIによるものだったようです。

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