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2011 .11 .10

『海と 風と 町と』-津波で失われた宮城の風景-

震災前の宮城県沿岸部を残した写真集(Excite Bit コネタ)
ただ、震災前のすべてをリセットするべきなのだろうか? この一冊を見た時、本当に胸にグッと迫るものがあった。10月14日から一般発売されている「みやぎの思い出写真集『海と 風と 町と』」には、震災で津波被害を受けた宮城県沿岸部の“被災前”が記録されている。当時の自然や町並みなどの風景を収めた、写真集である。
海と山と川が織りなす地元の風景。もうずいぶんと失われてしまった、あの風景。つくづく石巻の風景をほとんど撮っていなかったことを後悔しています。

『海と 風と 町と』-津波で失われた宮城の風景-

» がんばろう!宮城―みやぎの思い出写真集

失ってから悔いてもしょうがないですけどね。日常の風景はあまりにも当たり前すぎて、失ってみてはじめて気づきました。同じような人も多いのではないでしょうか。

この本は、プロ・アマ問わず約300点のありし日の風景が収められた、宮城の記憶。
こうして完成となった、今回の一冊。10月9日から仮設住宅で生活している方々を対象に無料で配布されており、最終的には3万2000部を配布する予定だそう。
「元々、この写真集は『被災された方々に無料でお届けしたい』という思いを大前提に制作された物です」(矢吹さん)
復興に向けた新しい街づくりは決してゼロから作られるものではなく、3.11以前の記憶の上に、甚大な被害を二度と起こさないように形作られるものでしょう。

美しい風景は、しかしあまりにも津波に無防備だった。こうした背景も語り継いでいくべき記録です。一般発売は10,000部とのこと。急ぎ入手したいと思います。

税込525円という価格設定もさることながら、製本にあたる紙を日本製紙が提供したというエピソードが、少しでも地元を支援したいという想いを後押ししてくれます。

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コメント (2)

かたな:

昨日の事ですが、
ホイール組み立ての仕事の梱包新聞紙が
今年の3月14日の日付で

宮城県の写真が、震災前と後が掲載されていて、
愕然としました。
(3月にはニュースでさんざん見ましたが、
まじまじと比べては見てませんでした。)


写真(書籍)に残るのは、良いことですよね。
何十年経って見ても、昔を思い出せるから。

心にしか残っていない懐かしい風景をね。

いつか復旧/復興がなった頃、この写真集を紐といてみたいと思ってます。
そしてできれば、いつか子どもと一緒に撮影された場所を訪れてみたいですね。
悲しい記憶から立ち上がってきた人の強さを確かめるように。


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