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2008 .01 .11

自費出版か商業出版かよ~く考えよう

出版点数日本一「新風舎」倒産 急増自費出版ブームに冷水(毎日jp)
自費出版大手の「新風舎」(東京都港区)が7日、東京地裁に民事再生法の適用を申請して事実上倒産した。出版点数が日本一になるなど事業を拡大する一方で、自費出版契約を結んだ著者が損害賠償を求める訴訟を起こすなど、トラブルも表面化していた。
先日の新風舎が事実上、倒産というエントリーでは新風社の営業手法などの実態を確認できる立場でなかったのでスルーしてたけどさすがにこれは…
今後の対応について、松崎社長は、これまでに新風舎が出版した約1万4000点に関し在庫分の買い取りを著者に打診し、当座の資金を得たいと話す。
それは違うだろ!

「このまま経営が破綻すれば、いっそう著者の方々に迷惑がかかる。それを避けるための民事再生法の適用申請」とか言ってるけど、自分らが延命するための資金を著者に求めることは「いっそう著者の方々に迷惑」をかけてることじゃないの? 自分で尻拭いしなきゃダメだよ。

こんな考えが出てくること事態間違ってる。

先のエントリーでは、そもそもなぜ本を出したいのか? という自分の疑問と、おカネをかければ刷るのは簡単だけど売るのは容易ではないよ、という出版流通の事実を警鐘を込めて書いた。

けれども、なるほど団塊の世代に強いニーズがある、という点はある程度理解ができる。なので改めて注意すべき点を引用しておくね。
自費出版を手がける出版社で作るNPO「日本自費出版フォーラム」や「リタイアメント情報センター」の自費出版部会も出版社選びのガイドライン作成を進めており、
(1)納期を契約書に記載
(2)出版権を確認する
(3)費用支払い時期や追加料金の有無の確認
--などのチェック項目を盛り込む。
草思社も民事再生法の適用を申請というエントリーでも書いたけど、内容で売れる売れない以前に「お客さんに知ってもらえる機会が極めて少ない」、それは現在の出版流通が持つ構造的な問題(需給バランス不在の過剰生産と金融返品)だと書いた。

これから本を出してみたいと思ってるひとはその点をぜひ考えてください。
自費出版がぜんぶ売れないなんてことはないけど、売れる可能性は極めて少ないというのも事実。

告知や販路といった売り方までも考えて出版社に提案できるくらいじゃないと出版社に運転資金を提供するだけ、なんてことにもなりかねないです。

私本としての自費出版か、書店流通に乗せる商業出版か、よ~く考えてくださいね。

▼参考リンク
トラブル相談室/お問い合わせ(NPO法人リタイアメント情報センター)

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新風舎が民事再生法の適用を申請 書籍制作は継続(asahi.com)

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