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2011 .11 .30

「Do Not Track」はネット以外にも必要じゃないだろうか。

ショッピングモールが携帯電話の電波で客の動きを追跡 米国(CNN.co.jp)
米国のショッピングモール2カ所で年末商戦の期間中、携帯電話の電波を使って買い物客の動きを追跡する調査が行われる。
まだ実験段階のようだけど正直これは気持ち悪い。「電波を使って」という書き方だけど実際は日本で言うところのユーザーIDとかサブスクライバIDを取得するみたい。
このシステムは英パス・インテリジェンス社の製品で「フットパス」と呼ばれる。モール内の各所に設置したアンテナを使って携帯電話に個別に割り当てられた「ID番号」を検知、利用者の動きを記録する。
ケータイの「ID番号」を取得する行為はネット広告やマーケティングで当たり前のように行われているけど、お店をてくてく歩いてる自分と紐付けられるのは気持ち悪い。調査の告知ってちゃんと分かりやすく目立つようにしてるのかなあ。

つかアメリカって今までも監視カメラとか使ってトラッキングしてたんですね。
米国のショッピングモールでは従来から監視カメラや調査員を使って買い物客の動きを追跡する調査が行われてきた。だが携帯電話を利用するのは初めてだ。
「携帯電話を利用するのは初めて」というか、段々と効率化と省コスト化がエスカレートしてきてるだけのように思える。ついに携帯に来たかって感じ。
フットパスは監視カメラとの連動はなく、購入した商品のデータを集めることもない。携帯電話の番号や持ち主の個人情報を、通信事業者がモール側に開示することも一切ない。
ユーザー「識別」はマーケティングにとって有効な手段ではあるけど、極端に「特定」しちゃうのは考えもの。実施側にそうした考えがなくてもユーザーはプライバシーに敏感になっているし、情報漏洩の実例は枚挙にいとまがないもの。

ユーザーが意図しない行動を企業が取ったと知った途端、企業に対する根深い不信感を抱いて離反されるし、社会的信用も失いかねない。そうしたリスクは、目先の売り上げが上がったとしてもカバーできないほどの影響になるでしょうね。

あなたのことを知りたいから追いかけるってアプローチじゃなくて、あなたのことを教えて下さい、そしたらもっと便益を提供できますから、ってアプローチでユーザーの信頼を得ていくのが真っ当だと思うのです。もちろん時間はかかるけど。
店内での滞在時間の傾向や寄りつかない場所、特定のブランドで買い物をした客のうち、何人がスターバックスに寄るかなどがわかるという。
なにか、ネットもリアルも技術的に「できること/できないこと」だけで判断しちゃって、「していいこと/いけないこと」(モラルとかマナー)が後回しになってる傾向が強くなってますね。

人を追いかけはするけど、顔は見ない。みんなそんな印象。

違法じゃないからやるけどそのうち問題になって規制される。規制される前に刈り取れるだけ刈り取る。そんなんじゃ、結局マーケット全体が干上がるだけ。The 焼畑。

自分がされたらイヤなことは他人にしちゃいけない、というのが商いの基本ですよね(仕事にしてるから自分は平気ってのはナシの方向で)。

この手の調査/実験手法、今後の動向は要チェックです。

そうそう、大丸みたいに明確なオプトイン前提なのは全然アリだと思います。

▼参考リンク
Web解析・広告で個人情報をどう扱うべきか? プライバシー対策としての「Do Not Track」の現状と課題(MarkeZine)
消費者のデータをどう扱うべきかに関する米国の法律は実質的に無いに等しく、「嘘をつかないこと」程度の内容しか規定されていない。自分の情報がどのように収集・保管され、流通し、活用されるのかが気になる場合は、サービス毎に個別にオプトアウトしていくしかないが、それは消費者にとっての負担が大きすぎる。
▼関連エントリー
大丸が顧客セグメントメールを開始

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