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2010 .03 .07

津波の高さの測りかた

津波の高さ、どうやって測る?(YOMIURI ONLINE)
南米チリで起きた大地震で2月28日、青森、岩手、宮城3県の太平洋沿岸部に17年ぶりの大津波警報が発令され、全国計118か所で10~120センチの津波が観測された。
チリの大地震による津波予測はやや過大だったものの、やはり予測は難しいもの。

過大な警報だったと文句を言うのはカンタンだけど、どんな方法で津波が観測されてるかを知っておくのもいいですね。
気象庁が発表している津波の高さは、全国の海岸など171か所の施設で観測される。このほとんどを占めるのが、海岸から10メートル程度陸に入った場所に、深さ数メートルまで掘った井戸で観測する「検潮所」。地中に埋め込んだ直径20センチ程度の導水管から海水を引き込み、井戸に浮かべたブイの浮き沈みを基に潮位、つまり海面の高さを観測している。
観測されたデータは常時オンラインで気象庁に伝わる仕組みだそうです。観測施設が171ヶ所もあるとふだんのメンテナンスが大変そう。

本土だけでなく、小笠原諸島の南鳥島には早期観測のための観測所があり、
日本本土の南東約2000キロに位置する日本最東端で、チリからの津波だと、本土よりも約1時間早く到達する。このため同庁は、同島近くの水深数メートルの海底に圧力計を設置して、上を通過する水の量を測ることで潮位を計算している。
こちらのデータは衛星軌道のひまわり6号を介して気象庁に伝わるとのこと。

津波予測はこうした潮位の実観測だけでなく、過去の事例や到達予想地域の地形なども考慮して出されているものの、なかなか的確には当たらない。難しいものですね。

四方を海に囲まれ、特に太平洋側に遮へい物がない日本では、津波が到達した際の被害が甚大。

太平洋上にも少し島が点在してれば早期警戒の精度も上げられそうですけどね(だからといってゴミで埋め立てるのはヤダけど)。

▼参考リンク
津波を予測するしくみ(気象庁)

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