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2010 .03 .01

狼少年とのさじ加減

津波注意報を解除 気象庁おわび「津波の予測過大」(asahi.com)
南米チリ中部沿岸の大地震で発生した津波で、気象庁は1日午前10時15分、太平洋沿岸全域に出していた津波警報や注意報をすべて解除した。同庁の関田康雄・地震津波監視課長は同日午前の記者会見で、「津波の予測が過大だった。警報が長引き迷惑をかけたことをおわびしたい」と語った。
あちこちで言われている通り、過小予測で大きな被害が出るよりかは少し過大くらいでもいいと思います。
津波警報は2月28日午前9時33分に発表され、解除までには約25時間かかった。観測された津波の最大の高さは岩手県久慈市の久慈港と高知県須崎市の須崎港で1.2メートルで、同庁が東北の太平洋側で最大3メートルの津波が来るとした予想を大幅に下回った。
地元も80センチということで被害もなく安心しました。ただ過大な予測を何度も繰り返して、警報が狼少年になっちゃうとマズイですよね。

予測が完全にできるなんてことはないでしょう。できる最善といえば護岸工事を進めたり食料・医薬品の備蓄に努めて有事に備えることくらいでしょうね。緊縮予算のあおりで縮退傾向にはありますが。
むしろ民間が危機予測ビジネスとして参入したほうがいいのかな。

被害にあわれたチリの人たちはホントに気の毒だと思うけど、やっぱり略奪に走る人たちって出てくるんですよね。パニックになってるのは分かるけど、危機的状況ほど人間の原罪が露(あらわ)になる気がする。町が平静を取り戻した後、彼らは平然と社会生活に戻るんだろうか。

物質的な豊かさの反面、ココロのほころびが大きくなっている今の日本だと、間違いなく大量の暴徒が発生するでしょうね。

有事の際、心の弱さが露呈したとしてもヒトに反する振る舞いだけはすまいと思ってます。

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