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2012 .11 .22

NTTデータ、全ツイートのデータ販売を12月から開始

NTTデータが国内全ツイート情報を再販、TwitterとのFirehose契約で(INTERNET Watch)
株式会社NTTデータは19日、ツイートデータの提供サービスを12月上旬より順次開始すると発表した。NTTデータは9月22日、米Twitterとデータ再販に関する契約を国内企業としては初めて締結。Twitterが提供するAPI「Firehose」を通じて取得・蓄積した日本語の全ツイートデータを提供できる権利を取得し、今回そのデータを再販することとなった。
9月に発表されていたこの話題、販売時期やメニューが正式に発表されました。
12月以降、全データの10%をサンプリングしてリアルタイム配信する「サンプルホース」(月額30万円)と、任意の検索キーワードに合致するデータをリアルタイム配信する「フィルターホース」(月額15万円~)を提供する。
まあ正直、あまり気分のいいものではないです。

ぼくらが好き勝手に垂れ流しているつぶやきが、どこの誰とも知らないところに売られていく。けれどバルスやオバマの再選にも耐えるサービスを無料で使わせてもらってるわけだから、何らかの対価は取られるものと理解できるところもあります。

どのみちアカウント削除したところで過去のツイートは削除できないし、これが基本的には匿名ベースのTwitterなので、何とか許容できるところもあるでしょう。
NTTデータはツイートデータをパートナー企業に再販。販売先としては、ソーシャルメディア関連のコンサルティング会社、リサーチ会社、広告代理店などに加えて、ツイート情報を活用して分析を行うメーカー、小売・流通、研究機関などを想定。導入した企業は、マーケットリサーチや商品開発、風評検知などに活用できる。契約単位は6カ月。
一方、こうした莫大な量のツイートを分析することで有意な意味付けを見出だせるのか、仕事柄的に興味があるところです。ボットの排除とかどうするんだろ。

Twitterが有する巨大なユーザー数は、それだけTwitterを利用するハードルが低く、これまで聞こえにくかった幅広いユーザーの声が拾いやすくなったことを意味するでしょう。だからこそCRM的に活用する用途もあり得るし、そうしたニーズも多い。

ただまあ匿名ベースだからこそ気軽にツイートしてるのであって、性別や年齢とか変に個人(の属性や行動)を特定するような方向に走ってしまってユーザーの懸念や離反を招かないように注意を払っていただければと思います>利用企業のみなさま

Twitter本体から切り離されたデータが保持され続けていくことになるので、Twitterユーザーからの削除要請に応えていく体制も、ぜひとも用意して欲しい。

どんな他愛ないツイートであれ、それはぼくらのプライバシー。

利用規約と著作権を振りかざして納得できる問題ではないと思えるので、ひとつ揉め事にならないようなお取り計らいのほど、よろしくお願いいたします。

▼参考リンク
Twitterデータ提供サービスの開始について(NTTデータ)

想定顧客と利用例
  • サービス提供事業者
    ソーシャルメディア関連のサービスを提供する企業(コンサルティング会社、リサーチ会社、CRM・BI・テキストマイニング等のツールベンダー、リスクモニタリング会社、コールセンター、広告代理店、クリエイティブエージェンシー、システムインテグレーター)など

    利用例
    各事業者のソーシャルメディア分析サービスに本サービスを組み込むことで、公開APIの制限を超えたより付加価値の高いサービス(ツール・分析サービス)が提供可能となります。

  • ユーザー企業
    Twitter情報を活用して分析を行う企業(主にBtoC向けメーカー、小売・流通、銀行、証券等)、研究機関(研究所、大学等)など

    利用例
    自社・競合の商品に関するツイートデータを入手して分析することで、マーケットリサーチ、商品開発、風評検知に活かすことが可能となります。また、自社のリサーチシステムやCRMシステム、BI/BAシステムにツイートデータを直接取り込んで分析することが可能となり、自社データとTwitterデータを直接組み合わせたより深い情報分析が可能となります。
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NTTデータは9月に、米Twitterと「Firehose API」を利用したツイートデータの取得および再販に関する契約を締結。Firehose APIは、公開された全てのツイートのデータをリアルタイムに取得できるものになる。Twitterは同様の契約をNTTデータ以外に米英3社と締結している。
NTTデータはサービス開始後1年間で10社、2年間で100社以上の利用を見込んでいる。
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