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2012 .09 .30

NTTデータとTwitterが提携、全ツイートが第三者へ売買可能に

NTTデータとTwitterがAPI利用で提携、ツイートデータを企業に提供へ(ITmedia ニュース)
NTTデータは9月27日、米Twitterとの間でデータ再販などに関する契約を締結したと発表した。日本語のツイートや国内ユーザーが発したツイートのデータを同社が取得し、ソーシャルメディアマーケティングなどを手掛ける企業などに提供するという。
ぼくらのツイートをNTTデータが第三者の企業に転売するってことですよねぇ。
Twitterもこういう流れになってきてるのか。これはヤだなあ。
今回の契約は、Twitterが提供するAPI「Firehose」を通じて、NTTデータが日本語のツイートデータおよび日本国内で書き込まれた全てのツイートデータを取得・蓄積・提供できるというもの。
「全てのツイートデータ」がどんな情報までを含むのかは記事の内容だけでは分からないけど、NTTデータ側のプレスリリースでは利用例として「風評監視」なんてのも挙げられています。
米Twitter社とツイートデータ提供に関するFirehose契約を締結(NTTデータ)
本サービスは、「マーケティング・プロモーションの高度化」「製品評価・故障監視」「風評監視」「顧客対応力の強化」等の幅広い分野で活用を想定しており、製造業、小売業、通信・放送、金融、官公庁等のさまざまな業種・業界のお客さまに利用されることを想定しています。

利用例
  • ツイートデータの分析サービスを提供する事業者は、過去にさかのぼって必要なツイートデータのすべてを取得して利用者に分析結果を提示することができるようになります。
  • ソーシャルメディアの監視サービスを提供している事業者は、監視対象のキーワードが含まれるすべてのツイートデータをAPIの回数制限を気にすることなく、リアルタイムに取得することができるようになります。
  • テレビ番組放映中に視聴者に投票を依頼したいときに、Twitterへの投稿を呼びかけることで、リアルタイムに投票結果を集計して視聴者にフィードバックすることができるようになります。
Twitterが匿名ベースとはいえ、位置情報や色んなのが写り込んでる画像データも持っています。ともすればツイートの内容から個人を特定することも可能でしょう。

TwitterクライアントとしてのサードパーティがAPIを介してツイートデータを取得してきたことと、NTTデータが取得するのとは意味がまるで違ってきます。
NTTデータではツイートデータの全量、サンプル、任意のキーワードなどから抽出したツイートデータを、APIやGUIを通じて企業へリアルタイムに提供できるプラットフォームを開発する予定。このプラットフォームを活用した企業のソーシャルメディア活用支援サービスを12月初旬から提供する計画。
ユーザーにとって欠かせない規模になったあたりから有無を言わせない態度を取るのはやめて欲しいなぁ。少なくともTwitterとNTTデータはユーザーにとって不利益となり得る可能性を明確に説明する責任があるんじゃないだろうか。

彼らにとってみれば符号化されたデータに過ぎなくとも、ぼくらにとっては生のニンゲンの声なんですよね。だからこそ、それに価値を見出すんだろうけど。

そりゃTwitter自体は無料で使わせてもらってるし、彼らも企業としてマネタイズが必要なのは理解できるけど、最初からツイートを転売しますよと言われてたら誰も使わないでしょ。Twitterの有料メニューとか他のやり方だってあるわけですよね。

洋の東西を問わずインターネットサービスが何度も経験してきた「投稿されたコンテンツの著作権」的な問題に、またぼくらは直面することになりそうです。

▼参考リンク
日本でもTwitterエコシステムが始まります(Twitterブログ)

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