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2012 .06 .26

アマゾン「Kindle」、間もなく日本で発売開始?

アマゾン、国内でKindleをまもなく発売(CNET Japan)
Amazon.co.jpは6月26日、電子書籍リーダー端末「Kindle」の近日発売を告知した。あわせて、販売開始を知らせる電子メールアドレスの登録を開始した。現時点で価格やスペック等のアナウンスはされていない。アマゾン ジャパンでは、「近いうちに詳細を明らかにする」とし、これ以上のコメントは得られなかった。
今日の昼間、アマゾンTOPページに出ていたバナーを発見して会社のみんなでザワザワしてました。さっそくCNETが取り上げましたね。さて発売日はいつでしょうか。

Amazon Kindle

» Amazon.co.jp

それにしてもリンク先が(未ログインだと)いきなりログインページで、その後は「登録が完了しました!」と本カテゴリーのTOPページに遷移するだけだし、バナーのクオリティもいかにも急ごしらえ。慌ててリリースしましたって印象ですね。

日本でも様々な企業が電子書籍に参入してきていますが、ハードとコンテンツ両方を備えたプレーヤーの中でアマゾンが競合と見なしているのは楽天でしょうねぇ。

やはりアマゾンのKindleリリースのきっかけは、楽天が電子書籍端末「kobo touch」を7月2日から予約受け付けを開始すると報じられたことでしょうか。
楽天、電子書籍端末を7月発売 アマゾンに先行(BOOK.asahi.com)
楽天は自社端末として「コボタッチ」を新たに市場投入する。販売価格は同機能の先行機種(1万5千円~2万円程度)よりも安い1万円前後を予定するが、さらに下げる可能性もある。「楽天市場」を通じてだけでなく、家電量販店などでも販売する。安い値段の端末を普及させ、市場全体の急速な拡大を狙う。
(中略)
ユーザーから端末の注文を受け付けるプレオーダーは7月2日から。
楽天ブックスが新作DVDを26%OFFで販売すればアマゾンも追随し、送料無料キャンペーンを始めればやはり追随し、ついに送料無料は全品・無期限に至るほど。
楽天社内ではグループスローガンとして「Beat Amazon(打倒アマゾン)」を打ち出していますが、アマゾンも明らかに楽天を競合と見なしていますね。

まあ端末単体の値段もさることながら、取り扱い商品数やその値段、一度購入したコンテンツの相互閲覧性(購入機以外のデバイスでも読めるのか)など、電子書籍を購入するにあたってユーザーが気にするポイントはいくつもあります。
それでもやはり、サービスインは他社に先駆けるほうが商売として有利です。

いつの間にやら楽天Koboのページも出来ていました(via: facebook friends)。
まだ中身はメルマガ登録だけですが、準備は着々という感じでしょうか。

» http://kobo.rakuten.co.jp/

何度も(ハード業界主導で)ブームを作ってはユーザーがつかずに潮目が引いていった日本の電子書籍界隈ですが、今年は様々なプレーヤーが入り乱れて覇を競い、日本の電子書籍がターニングポイントを迎える、とびきり暑い夏になりそうです。

▼関連記事
楽天の電子書籍端末「コボ」を使ってみた!(BOOK.asahi.com)
「コボ(Kobo)」はカナダに本拠を置くベンチャー企業。「book」の文字を入れ替えて名付けられた。アマゾン・キンドルと同様、端末やアプリの名称でもあるが、電子書籍サービス全体を示すサービス名でもある。アマゾン・キンドルが進出していない国を中心に電子書籍ビジネスを展開し、アマゾンの数少ない対抗馬の一つと目されてきた。
(中略)
PC/Mac用の専用ビュワー、iOS/アンドロイド/ブラックベリー版のアプリも提供しており、買った本は複数の端末の書棚に自動的に同期される。
(中略)
特に面白いのが読書履歴(Reading Stats)機能。今月どんな本をどんな順番に何ページ読んだなどの情報を自分で見たり、SNSを通じて他のユーザーと共有できる。
Kobo、日本で電子書籍を販売へ(eBook USER)
電子書籍の販売はカナダで発生するので、日本での税率は確実に低い。電子書籍は輸出と見なされるため、通常5%の消費税が課税されない。カナダの消費税率は今年末までに15%に上がるので、これは節税と低価格での書籍提供という観点で抜け目のないやり方だ。
「アマゾンとは対極のビジネスモデルです」(日経ビジネスオンライン)
コボのやり方は、出版社と交渉しながら、並行してその国最大の書店と提携し、デジタルパートナーになる方法です。それ以外にも米ベストバイのような家電量販店など、地元の大手小売りとも提携をしていきながら、どうやって端末を売っていくのか、どのように顧客を獲得していくのか一緒に考えて進めていきます。
「日本での電子書籍サービス、まもなくお披露目だ」(日経ビジネスオンライン)
現在、我々が販売している端末の中では電子インクを採用した6インチの電子書籍専用端末「Kobo Touch(コボ・タッチ)」が最も売れている。
(中略)
ただ、端末によって売れるコンテンツが違う。例えば、我々が出しているアンドロイドを採用したタブレット型のカラー端末「Kobo Vox(コボ・ヴォックス)」では有料コンテンツのコンバージョンがKobo Touchと比べても高いということが分かっている。カラー端末で書籍を買うというのは顧客にとっても楽しい経験だし、グラフィックノベル(アメリカンの漫画)や子供向け漫画など幅広いコンテンツも提供できる点が大きい。
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