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2012 .04 .11

「石巻日日こども新聞」

小中高生が伝える、被災地のリアル――「石巻日日こども新聞」(Excite Bit コネタ)
ここに一部の新聞がある。
学級新聞のような可愛らしい題字ながら、体裁は本物の新聞とまったく変わらない。用紙もいわゆる新聞紙が使われている。中に目をやると、とうやら記事を書いているのは子どもたちらしい。しかしそのクオリティーの高さはただ事ではない。そして何と言っていいのか、えも言えぬ熱量が伝わってくる。
創刊に至るきっかけは悲しい出来事だったけど、「石巻日日こども新聞」制作に携わった得がたい経験は、きっとこの子たちの人生に大きな糧となるはず。


震災後ボランティアで訪ねた小学校で、子どもたちがどこか遠慮しているように感じられた太田さん。体験したことがあまりにも強烈で、消化仕切れず抱え込んでしまっているのではないかという印象を受けたという。
何とか子どもたちが外に気持ちを出せる場を設けたいと思い行動をおこした。
小学生4人と中学生7人、高校生4人の子ども記者によって編集された「石巻日日こども新聞」。

情報発信であれば何も手間暇がかかる紙の新聞でなくとも、ブログやメルマガ、facebookといったネット媒体に掲載する、あるいはPDFで配布する方法もあるでしょう。

けれど、あえて紙の新聞とすることで発生する取材や編集、制作を通して得た「石巻日日新聞」スタッフとの交流は、子どもたちにとって得がたい経験となるでしょう。
「全国のみなさんに伝えたいこと」「復興が進んでいないと感じるとき」という二つの設問は現地の小学生の息遣いが伝わってくる手際よい形でまとめられている。
まあ別に手際よくまとまってなくてもいいと思うけど、そこはプロのサポートが入ってますからね。ともあれ同じ復興への思いを持つもの同士。
子どもオトナの別なく、思いをカタチにしていけたのはすばらしいこと。

そして、子どもたちの取材に真摯に応えるオトナたちもまた、すばらしい。
家族や学校とは違うオトナと向きあったこともまた、貴重な経験でしょう。
「子ども扱いはしたくなく、大人と同じことをして欲しいと思ったんです。色々な職業の人に会って、新しい発見をしてくれればなぁと思っていました」
市長へのインタビューをも敢行したその狙いは的中し、読者からの「子どもらしくないのが面白い」という反応も多い。しかしそれ以上に負荷をかけることによって子どもたちが大きく成長する様子に驚いたという。
これからの時代を担う子どもたち。自分で考え、行動し、表現することを学んだ経験はとても大きな財産。きっと広い視野を持ったオトナになってくれるでしょうね。
被災地の子どもたち、そしてそれを支える大人たちの熱量を受けて我々は何を思い、どう行動するのか。これは復興だけの問題ではなく、我々がどう生きるかの問題でもある。
然り。勇気と希望(そして自戒)を与えてもらいました。ありがとうございます。

季刊発行の「石巻日日こども新聞」。次号は6月の予定だそうです。

▼参考リンク
キッズ・メディア・ステーション
石巻日日こども新聞!(www.さとなお.com)
「被災地のこどもたちは、全国から一方的に支援されるばっかりで、逆にプレッシャーを感じているみたいなんです。だからこどもたちから全国に発信することがとても大切だと思ったんです」
「中学生たちが、『大人の人たちは震災復興にもっと学生を頼っても良いと思います』と言っていました。そうなんですよね。未来を作るのは子供たち。与えるばかりではなくて、彼らを頼る方法を見つけてもいいんじゃないでしょうか」

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