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2012 .02 .12

哺乳類の大型化にストップをかけた要因は-人類

象は奇跡的な進化を経て巨大化した(ニューズウィーク日本版)
研究の結果、恐竜が繁栄していた時代の地球上では、象などの大型陸上動物は現在のネズミのようなサイズの小動物だったことがわかったという。
今日たまたま多摩動物公園に行ってきたので興味を惹いた記事。

Photo at 多摩動物公園
「白亜紀と古第三紀の境の時期(K-Pg境界)における恐竜の絶滅は、その後に続く陸上哺乳類の多様化への扉を開く重要な出来事だった」と、論文の要約文には記されている。陸上哺乳類の最大サイズはK-Pg境界以降に急激に大型化した後、「各大陸において4000万年前に横ばい状態になり、その後はほぼ変わっていない」。
これほど大きな象さんが昔はネズミくらいの大きさだったというのは驚き。
(昔といっても約6,550万年前のことだけど)
人類が地球を支配するようになると、象をはじめとする大型の陸上哺乳類が巨大化し続けるためのスペースと食糧が少なくなった。人類が地球上に存在する限り、どんな哺乳類もこれ以上大型化することはないだろうと、研究者らは考えている。
白亜紀の大絶滅以降、寒冷化した地球では大型の個体よりも、躰の小さな群体の方が種の生存に適していた─捕鯨しかり、道具(武器)を使う人類には大型動物は格好の標的だったでしょう。

地球の資源を食い尽くし、環境を破壊し続ける人類は決して褒められた存在ではないと思うけど、大型の個体から小型の群体に隆盛が移りゆく様は、超大国や巨大企業の衰退と、新興国、新興企業の隆盛など現代の様々なシーンにオーバーラップします。
一方、環境の変化に順応して小型化の道を歩んだ動物もいるが、小型化に要する時間はずっと短い。小型化の進化のスピードは大型化の100倍。例えばヤマネははわずか10万世代で今のような小ささになったという。
生物の変化(進化)は、生物が作りだす社会にも反映される─

そんなことをうすらぼんらりと思い描いた記事でした。

ニューズウィークは色んな切り口の記事があって面白いなあ。

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