原発監視システムのトラブル、原因は「メモリ枯渇」
トラブル原因は使いすぎ 原発監視システム、データ保存のメモリ領域不足 保安院発表(MSN産経ニュース)産経に限ったことじゃなく、どこも報道内容の中身がなくて役に立たない。こんな内容で報じてしまって新聞社や通信社はOKだと思ってるんだろうか。
全国すべての原発の温度などを監視する国のシステム「ERSS」で昨年12月、丸1日以上にわたってデータ表示ができなくなった問題で、経済産業省原子力安全・保安院は11日、データを処理するソフトウエアを約2年4カ月にわたって使い続けたため、データを保存するメモリ領域が不足したことがトラブルの原因だったと発表した。
ERSSを管理する原子力安全基盤機構は同日、ソフトを年2回再起動するなどの再発防止策をまとめ、保安院に報告した。同機構は「世界的に実績があるソフトで、トラブルが起きるとは思っていなかった」と釈明した。
まあ元々の経産省のリリースもヒドいものなんだけど。
再起動の実施を推奨したデータ処理ソフトウェア開発会社ってどこなんですかね。
連続稼働したらメモリが枯渇して、そんな事象が起きるとは「起きるとは思っていなかった」って、「世界的に実績がある」ことを鵜呑みにして自分たちでレビューもしていなかったってことですかね。トラブル起きたら製造元の責任とでも言うつもり?
しかも再発防止策が「ソフトを年2回再起動する」? 意味ないし、論点違うから。
メモリ枯渇がバグによるものならバグ修正版を入れ直せばいい。そうではなく、少なくとも2年以上稼働したソフトを再インストールするのがリスクならメモリ枯渇を監視する仕組みにすればいい。利用状況によってメモリの使用量は違って当然だもの「年2回」なんて回数に意味はないでしょう。
メモリ枯渇を監視するバッチなんて外注したっていくらもかからないよ。
こんなレベルの人たちが巨額の予算を取って原発運用を統括しているの?
加えて、こんなレベルの内容を伝える新聞(と通信社)って何の価値があるの?
あり得ないわ。。。
▼参考リンク
・独立行政法人原子力安全基盤機構(JNES)の緊急時対策支援システム(ERSS)に異常等が発生した場合における対応に関する報告について(経済産業省)
・故障原因はメモリー不足=原発データ収集システム-JNES(時事ドットコム)
独立行政法人原子力安全基盤機構(JNES)の緊急時対策支援システム(ERSS)に異常等が発生した場合における対応に関する報告について(PDF:経済産業省)スゲー。機械をヒトが監視するんだ。機械化の意味ないし。
(2)再発防止について
- データ処理ソフトウェアに係るメモリ領域の解放操作を定期的に実施。
- JNES職員が異常等を1日3回確認(1月4日から実施中、後記(3)が実施されるまでの暫定措置)。
- ERSSの24時間監視・通報の人的体制を1月20日までに整備し、自動監視・通報システムを本年3月末を目途に整備。
- ERSSの異常への対応迅速化に係る手順書を1月20日までに整備。
- 保守点検業者の24時間即応体制確保(1月4日から確保済み)
再起動の実施を推奨したデータ処理ソフトウェア開発会社ってどこなんですかね。
連続稼働したらメモリが枯渇して、そんな事象が起きるとは「起きるとは思っていなかった」って、「世界的に実績がある」ことを鵜呑みにして自分たちでレビューもしていなかったってことですかね。トラブル起きたら製造元の責任とでも言うつもり?
しかも再発防止策が「ソフトを年2回再起動する」? 意味ないし、論点違うから。
メモリ枯渇がバグによるものならバグ修正版を入れ直せばいい。そうではなく、少なくとも2年以上稼働したソフトを再インストールするのがリスクならメモリ枯渇を監視する仕組みにすればいい。利用状況によってメモリの使用量は違って当然だもの「年2回」なんて回数に意味はないでしょう。
メモリ枯渇を監視するバッチなんて外注したっていくらもかからないよ。
保安院は当時、トラブルを1日以上にわたり公表せず、「年末で気の緩みがあった。反省している」と陳謝していた。気の緩みはいろんな意味であったかも知れないけど、論点そこじゃないから。
こんなレベルの人たちが巨額の予算を取って原発運用を統括しているの?
加えて、こんなレベルの内容を伝える新聞(と通信社)って何の価値があるの?
あり得ないわ。。。
▼参考リンク
・独立行政法人原子力安全基盤機構(JNES)の緊急時対策支援システム(ERSS)に異常等が発生した場合における対応に関する報告について(経済産業省)
昨年12月30日、緊急時対策支援システム(以下「ERSS」という。)のプラント情報表示システムが作動していないことが確認され翌日に復旧した件について、1月4日、原子力安全・保安院は、独立行政法人原子力安全基盤機構(以下「JNES」という。)に対して、原因究明及び再発防止に関する指示を行ったところ、本日(11日)、原因及び再発防止についての報告を受けましたので、お知らせいたします。▼関連記事
・故障原因はメモリー不足=原発データ収集システム-JNES(時事ドットコム)
保安院とJNESによると、昨年12月30日午前9時50分ごろ、各原発から送られてきた原子炉のデータを集約するデータベースソフトがメモリー不足で停止。このソフトは汎用(はんよう)品で、長期間リセットせずに使うとメモリー領域が不足する不具合があった。ソフトは前回点検時から2年4カ月間連続稼働させていた。・原発監視、ソフトの不具合が原因 昨年末の表示トラブル(47NEWS)
機構は09年8月からシステムを連続して使っていたが、このソフトは連続使用するとデータ処理に必要なメモリーの領域が徐々に減るようになっていた。各地からデータは届いていたが、メモリー不足となって情報が表示できなくなったという。