愛読者カードの取り次ぎサービス「i読」
これで自炊は不要? 愛読者カード返送者にのみ電子書籍を配信する「i読」(INTERNET Watch)着眼点としてはうまいと思うけど、なんか残念な気がするサービスだなぁ。
デジタルコンテンツのDRM(著作権管理)サービスを手がけるアイドック株式会社は21日、書籍に付属する愛読者カード(アンケートハガキ)の集計・管理代行サービス「i読(あいどく)」を発表した。
出版社などは、同サービスを利用することで、カード返送者に対し、メール経由でデジタルコンテンツを配布することが可能。「紙版書籍の購入者にのみ、電子書籍を無料/有料で提供する」といった用途に応用できるという。サービスの利用手数料は、戻りハガキ1枚につき100円。電子コンテンツの有料販売時などには別途費用が発生する。
読者に電子書籍を配信するには、どのみち自前でコンテンツ/ファイルを用意しなければならない。「i読」というサービスが担うのは、あくまで愛読者カードの集計/管理代行だけ。
(つか店頭の本からは愛読者カードなんてぽろぽろ脱落しちゃうけど…)
なので「i読」をもって自炊がなくなるという論拠にはならないでしょうね。
買ったコンテンツは好きに読んだり聴きたいというだけなんですけどねぇ。
▼参考リンク
・i読…愛読者カード運営代行サービス
「i読」は、出版社やクリエイターを直接の対象としたサービス。紙の書籍や雑誌に付属する愛読書カードの受理および集計を、アイドック側で代行してくれる。依頼主側は、所定の内容の愛読者カードを印刷し、書籍に添付する作業が必要となる。なお、切手代はアイドックが受取人払いで負担する。残念な気分を感じた理由は、結局このサービスは既存の枠組みを何ら変えていないから。
デジタルコンテンツの配信にあたっては、アイドックのDRMサービス「bookend」を利用するため、閲覧端末や閲覧期間を出版社側の意向で制限することができる。また、コンテンツ自体も暗号化される。コンテンツ配信をアウトソースすることで多少の効率化には貢献するかも知れないけど、対価を払って購入したコンテンツが相変わらずDRMで縛られたり、出版社側の意向でいろいろと制限されたりするということであれば、いち読者としてはしょんぼりしちゃうです。
(つか店頭の本からは愛読者カードなんてぽろぽろ脱落しちゃうけど…)
なので「i読」をもって自炊がなくなるという論拠にはならないでしょうね。
買ったコンテンツは好きに読んだり聴きたいというだけなんですけどねぇ。
▼参考リンク
・i読…愛読者カード運営代行サービス