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2011 .01 .03

2.5畳の住まいで夢追う若者

格安住まいに身寄せる若者 天井斜め、2.5畳で夢追う(asahi.com)
底が見えない不況のなか、格安の住まいに若者たちは身を寄せている。出身地、雇用形態、職業も様々な入居者たちが一つ屋根の下で、将来を夢見ている。
夢が紹介されているのが一人だけなのでキレイに持っていこうとする意図が見えちゃうんだけど、必死に生きてる様は心がほだされる。

家賃は水道光熱費込みで1.7~4万円とお安いけど、キレイだね。
工場を改装した2階建ての建物には、2.5~7畳の部屋が20室ある。炊事場やトイレ、シャワールームは共用。冷蔵庫、洗濯機が自由に使え、入居時の敷金や礼金、家賃保証料はいらない。入居者の6割が日本人の若者で、残りはアジアや欧州から働きに来た人たちだ。
ぼくが新聞奨学生しながら予備校に通ってたころの住処は、築何十年か分からない木造2階建ての4畳の部屋だった。

1階がトンカツ屋で、窓を開けると油ぎった煙がもくもくと入ってくる。夜はトンカツ屋の隣の飲み屋から大音量のカラオケが2階までつつ抜け。隣の部屋のおっさんは1日中わめき散らしてる。部屋には小っさい流しがあったけど、蛇口を開けてもサビが混じった赤茶色の水しか出ない。それでも毎日銭湯に行くおカネなんてないから、タオルをその水に浸して体を拭いてた。もちろんトイレは共同(和式)だけど、いつもナニが撒き散らされてて外の公衆トイレの方がマシだった。そんな環境でしたよ。

思い出すと泣けてくるな…。

それから20年近く経って、お陰さまで今は何とか雨露しのげる住居と、水道水を腹いっぱい飲んで空腹を紛らわせなくても済む生活ができるようにはなりました。

夢や目標を否定する気はないけど、生きてくだけでも立派なことだと思う。
他人に騙されたり搾取されたりしないようにカラクリを見抜ける知恵をつけた方がいいけど、不安を煽られて他人の価値観に振り回されなくてもいいんじゃないかな。自分の人生は自分のものだし。
「家賃日払いOK」「入会金なし」「住民票ももちろん移せます」――。大阪市城東区の不動産会社は「デイルーム」をうたい、アパートの1室を貸す。申し込みはインターネットで受け付ける。
(中略)
同社は賃貸住宅の内装工事も手がけており、家賃の支払いに窮した入居者には内装のアルバイトを紹介する。ほかのアルバイトも紹介するため、滞納がほとんどない。
なんて会社なんだろう。アルバイトの紹介までするってのは素晴らしいな。
社長は「低所得者の層が増え、高い初期費用、家賃の月払いという方法はもう時代にあわなくなっている。若者が夢をかなえるためのステップになりたい」と語った。
若者だけじゃないけどね。

成熟した高齢化社会で生きてく術を、ぼくも模索しています。

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