Twitter、第三者による広告ツイートを禁止
Twitter、タイムライン上でのサードパーティー広告を禁止へ(CNET Japan)うがった見方をすればTwitterの胴元総取りを目論む動きではあるけれど、禁止とした理由として述べられていることはすごく真っ当。
Twitterの最高執行責任者(COO)であるDick Costolo氏が米国時間5月24日に公式ブログへ投稿した記事によると、Twitterはサードパーティーの広告ネットワークを正式に禁止したという。この措置によって、Twitterを軸に事業を構築してきた新興広告企業の一部は経営破たんする可能性がある。
「サードパーティーの広告ネットワークは、Twitterが作り上げたユニークなユーザー体験を必ずしも保護しようとはしていない」とCostolo氏は述べている。「彼らはTwitterプラットフォームの長期にわたる健全な状態を犠牲にして、市場シェア拡大や短期的な収益を実現できるように最適化するかもしれない。例えば、サードパーティーの広告ネットワークは、広告インプレッションとクリックスルー率を最大化しようとするかもしれない。たとえ、それによってユーザーの不満が募り、Twitter利用が最終的に減少することになってもだ」(Costolo氏)広告な連中はメルマガやバナー、リスティングなど、新しい媒体(広告枠)が生まれるたびに群がって収益を上げようとする。その行動原理はいつも同じで「焼畑」(刈り取るだけで種を撒かない、育てない)だということ。
事業・サービスの運営主体と違って広告な連中はリピートするお客さんを育てようってスタンスがないからね。そりゃ事業主体であるTwitterからすれば自分たちのプラットフォームが焼畑にされてペンペン草も生えないような状態になるのは見過ごせないでしょう。
ユーザーにサービスを使ってもらって定着してもらおうと腐心するTwitterの姿勢はこれまでのネットに多かった刈り取りマーケティングからすれば(当たり前のことだけど)ユーザー目線に立っていて好感が持てる。
ただ残念なのは「ペイドツイート」自体が禁止されたわけではないこと。
CNETと同じ内容を取り上げたINTERNET Watchの記事にある、
Twitterはまだサービスとしては主だった収益を上げていない段階だからキレイゴトを言えるのか、収益化の過程でやっぱり刈り取り型になっていくのか。
今後の動向を見ていきたいところです。
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Twitterが米CNETに認めたところによると、今回の措置は、ペイドツイートを投稿する著名なTwitterユーザーらと直接連携しているマーケッターには全く影響しないという。報道によれば、リアリティショーのスターであるKim Kardashian氏は、スポンサー付のツイート1件につき、1万ドルの報酬を受け取っているという。ぼくが見たことがないからなんだけど、「ペイドツイート」はTwitterが言うところの「(長期にわたる健全な状態を維持できるように)広告として明確に区別できるツイート」なんだろうか。
CNETと同じ内容を取り上げたINTERNET Watchの記事にある、
いわゆる「広告ツイート」や「ペイドツイート」と呼ばれる分野は、ちょうどビジネスが生まれつつある段階であり、この分野で起業・投資している企業などに影響が出そうだ。という箇所。これって「サクラ」とか「やらせ」と被る部分が多い、すごいグレーゾーンなんですよね。法律のような明確なルールでは完全に禁止されていないけど、それが故に企業のモラルが問われるところ。ルール(法律)に反してなければシロだ! ってくらいに刈り取るばかりの企業が多い中、Twitterにはモラルに則りつつも成長できるサービスもあるんだと示して欲しい期待があるんですけどね。
Twitterはまだサービスとしては主だった収益を上げていない段階だからキレイゴトを言えるのか、収益化の過程でやっぱり刈り取り型になっていくのか。
今後の動向を見ていきたいところです。
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Twitterはこのような決定を下した理由として、長期的なユーザー体験を守るためとしている。例えば、サードパーティーの広告ネットワークが広告インプレッションやクリックスルー率を最大化しようとしたら、ユーザーが不満を持ちTwitterの利用を減らす可能性があるという。・自分のつぶやきの価格を設定、Twitterユーザーが広告収入得られる「つあど」(ITmedia News)
オプトなど3社は5月24日、Twitterユーザーのつぶやきに広告を挿入するサービス「つあど」をスタートした。広告収入を得たいTwitterユーザーと、Twitterで広告配信したい企業をそれぞれ募り、両者をつなぐサービスだ。・オプト、Twitterユーザーのつぶやきを媒体とした広告「つあど」を開始(CNET Japan)
広告を配信したいTwitterユーザーは、活動地域や相性のいい商品ジャンルなどを登録し、つぶやき1回当たりの価格(100円~7万4025円まで)を設定。企業からの広告オファーを待つ。
つあどは、Twitter上でキャンペーンなどの告知をしたい企業と、自身のつぶやきを広告枠として販売したいTwitterユーザーのマッチングを支援する広告サービス。・Twitterのツイート広告は「想像以上の成功」 広告主を拡大へ(ITmedia News)
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