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2009 .06 .29

抑圧された管理・統制ではミスは減らない

事故は気合じゃ防げない JR西の「人為ミス研究」脚光(MSN産経ニュース)
「人はミスを犯すもの」。こんな前提に立ったJR西日本安全研究所の研究成果が注目を集めている。研究所は平成17年の福知山線脱線事故を機に3年前、立ち上げられた。信号機の点呼確認はすべて必要か、上司が部下をほめる効果はあるのか。成果は、従来の「事故は気合で防ぐもの」という鉄道界の体質を変え、自衛隊や病院、航空会社など畑違いの分野でも職員教育に取り入れられている。
「事故は気合で防ぐもの」なんて常識がまかり通ってたのもどうかと思うけど、その反動からか安全研究所の取り組みは実証実験が徹底している。

この実証実験でで得られた分析結果はとても興味深い。国交省が事故の一因と指摘した懲罰的な社員管理は少なくない企業で実践されているでしょう。
事故後、社内にはほめることが最良の策という風潮が生まれたが、人間関係ができていなければだめだと分かった
「指さしと声出し」を両方行った場合と「声出しだけ」でエラー率はほとんど変わらなかった。昨年11月、規定は「重要個所以外は声出しだけでいい」と改訂された。
そんなもん分かるだろ、って思いつつも大企業であるほどに、上司は具体策なくただ再発防止の指示だけを言い渡し、ミスを起こすたびにチェックフローが重層化されていき、現場は疲弊しているんじゃないでしょうか。少なくともぼくが属している会社はそうだな。。。

そうか。結局これって「気合い」ですね。

今日のカンブリア宮殿に出演されていたメガネ21さんは「信頼あっての組織」ということで、従来の企業とはまるで真逆のアプローチでうまくいってるようです。いいことばかりじゃないけど、ホントの経営者目線のスタッフが育ってるんだろうなって感じました。スケールしていけるかどうかを見ていきたいですね。

さておき、悲しいけど現実として懲罰的な管理がはびこる中、JR西日本の安全研究所がまとめた『事例でわかるヒューマンファクター』は色々ネゴしてまわるのに参考になりそうです。

記事には社外にも実費(1冊300円)で配布とありましたが問い合わせ先がなかったのでJR西日本のWebページから問い合わせてみました。

どんな業種でも参考になりそうなのでぜひ読んでみたいものです。

▼参考リンク
安全研究所(JR西日本)

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