ホーム  > 気になるニュース  > 「淫」が常用漢字に追加

2009 .02 .11

「淫」が常用漢字に追加

「淫」が常用漢字に仲間入りした理由(asahi.com)
萎淫鬱怨苛牙潰傲挫塞斬恣嫉呪凄嘲妬貪罵蔑冥闇拉慄。

呪文のような漢字群を見ていると、荒涼とした心象風景が広がってくる。まるで、今の世相が映し出されるかのように。どれも、常用漢字表に追加される予定の191字の中に入っている。
確かに呪文みたいw

社会一般に多く用いられている漢字が「常用漢字」に取り入れられるってことなんですけど、これらの漢字ってそんなに多用されてますっけ?

まあ決めるのは人なので「思う、思わない」論がありそうですけどね。

てかこれ。
日本新聞協会用語専門委員の金武伸弥さんは協会内で出た意見として、調査で使われた単行本の分野や作家にかなり偏りがあると指摘した。たしかに、540点の単行本の中に『柔肌ざかり』『インモラルマンション』といった題名の小説が26点ある。
これ、明らかに官能小説じゃん。

対する文化庁国語課の反応。
「現在の文字生活の実態を考えれば、官能小説がこのくらい入っていてもいいのでは。調べた漢字の数が非常に多いので、ノイズのようなものはほとんど落ちてしまう」と影響を否定した。
「このくらい」の基準は何? 結局のところ人の「思う、思わない」が決め手みたいですけどね。

まあこの記事は〆が秀逸です。
官能的な4字の中からは結局、「淫」が常用漢字に仲間入りする。世相を表す年末恒例の「今年の漢字」に選ばれなければよいが。(編集委員・白石明彦)
クールにまとめられてます。編集委員の面目躍如といったところでしょうか。

てかまじめな話し、常用漢字って義務教育で習うものなんだけど、そしたら「淫」も教えるのかな…。

▼参考リンク
フランス書院文庫の官能小説のタイトルに登場する漢字BEST50(本屋のほんね)

« 名水の誉れ高き「水道水」が販売開始 | ホーム | 他人の不幸は蜜の味 »



この他のエントリー

アーカイブ