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2007 .09 .29

サイバーエージェント、出版とドロップシッピング事業から撤退

書籍「実録鬼嫁日記」出版のアメーバブックス、会社清算へ(INTERNET Watch)
サイバーエージェントは27日、100%子会社のアメーバブックスを解散および清算することを取締役会で決議したと発表した。同社グループの事業再編と経営の効率化を図るためだとしている。
アメーバブックスの2006年9月時点の業績は売上高3億400万円で純損失が6,000万円だったとのこと。1年前の数字なのでいまはもうちょっと変わってるでしょうね。清算するということは業績はさらに悪化していたんでしょうか。

自社でブログという「集客」と「出版ネタ」両方を備えたプラットフォームを構えたサイバーエージェントのモデルはなかなか興味深かったんですが、ベストセラーに至ったのは『実録鬼嫁日記』と小西真奈美さん主演ドラマの原作になった『きらきら研修医』くらいじゃなかったんでしょうか。

もちろんアメーバブックスはブログからの書籍化だけではないですが、話題性とセールスで目に付くのはブログ発のものが多いですね。版権がどうなるかが気になります。

サイバーーエージェントは同じ日にドロップシッピング事業を行う「ストアファクトリー」の解散・清算も発表しています。

アフィリエイトに続く販売手法として注目されつつあるドロップシッピング事業をこのタイミングで清算。こちらは2007年9月期で売上高900万円、当期順損失が3,000万円とアメーバブックスよりも規模は小さいものの厳しい業績となっています。

サイバーーエージェントの経営資源と体力であれば2つの事業とも継続して建て直しを図ることもできたと思いますが、清算することで事業の選択と集中を進める方向性としたようです。

やはり企業にも得手不得手があると思うので、かれらがこれからどこに向かっていくか気になるところですね。

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和書 (68)

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