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2007 .09 .09

刑務所のメシ、実はうまい?

「くさい飯」 本当はうまい?(asahi.com)
山口県美祢市の刑務所に、受刑者とまったく同じ食事ができる食堂が登場し、「意外なおいしさ」と驚かれている。拘禁施設の食事は長年、「くさい飯」と呼ばれ、マイナスイメージがついて回ったが、最近の事情は違うらしい。くさい飯は本当はうまいのか。
初めての「民間運営刑務所」として2007年5月に開設され注目を集めた、「美祢社会復帰促進センター」での話題。
美祢市に今春オープンした民間運営の刑務所「美祢社会復帰促進センター」は、9月から併設した一般用食堂で、その日の受刑者の食事を、「美祢定食」と銘打って提供し始めた。従来の刑務所では受刑者が調理するが、ここでは民間の給食サービスを使う。評判は上々だ。
民間企業であるセコムが主体になって運営してるだけに食事も民間の給食サービスなんですね。

企業としての運営だけあって運営コストをどうするかが悩みどころ、といった話題を開所前のニュースでみた記憶があるけど、とりあえず食事はおいしいようですね。

しかしこの記事おもしろい。

「外務省のラスプーチン」などと言われ、鈴木宗男氏とのつながりで注目された佐藤優氏に獄中での食事事情を聞いてます。佐藤氏によると、「食事としては完璧」とのこと。

いささか長いですが記事から引用してみると、
焼きたてのパン、つきたての餅、温かいおかず。食欲をそそる「獄中食」は、くさい飯のイメージからはほど遠い。なかでも、カボチャの煮付け、切り干し大根、ひじきの煮付けは、忘れられない味だったという。
バレンタインデーにはチョコレート、お盆にはあんこを添えたもち米、年末には年越しそば。正月には重箱入りのおせち料理まで出た。「食事で季節を知ることができた」という。

ご飯に肉や魚、おかずが2~3品、汁物が標準的な食事だ。土日はデザートなどが一品増える。
うまそーだなぁ。会社の社食よりよっぽどよさげだぞ。。。

成人の受刑者の食費は一日一人当たり約520円で賄われるそうですが(それでも社食カレー300円より高い…)、刑務所の敷地内で野菜などを自給して補ったりもしてるそうです。

所内労働に農作業ってありますよね。そりゃ、新鮮な採れたて野菜とか使ってゴハン作ればうまいですよ。

標題の「くさい飯」、そもそも狭い部屋に便器が一緒にあるような環境だからってのが大きな要因のようです。現在はトイレも水洗になってるので、「クサイ」ってのも都市伝説みたいですね。

しかしラスプーチン佐藤氏、東京拘置所で食事に加えて差し入れを食べ、ほとんど運動しないで過ごしたら、出所時には体重が8キロ増えてたとか。

著作『獄中記』には拘置所で出された食事の記録が毎日つけられてるとのこと。なんか違う観点で読みたくなってしまいました。

▼参考リンク
社会復帰サポート美祢 会社概要

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