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2006 .09 .23

チョイ悪編集長の次の仕事は…

チョイ悪編集長の次の仕事は…(nikkansports.com)
中高年男性向け雑誌「LEON」の元編集長で、今年8月に主婦と生活社を退社した岸田一郎氏(55)が21日、都内で、新事業「KI PROJECT(キー・プロジェクト)」を発表した。
つい先日、「ちょいワル編集長、新会社設立でもちょいワル?」なんてエントリーをポストしたんですが、その翌日に新事業が発表されたんですね。

記事によるとその事業内容とは、「今年11月にインターネットのウェブマガジン「@ZiNO(アットジーノ)」を立ち上げ、来年3月に新雑誌「ZiNO」を創刊するもの。」だそうです。う~ん、基本的に想像通り。

まぁ「LEON」の成功をベースにするのが一番確実と言えば確実なので。前のエントリーでも「幅広いジャンルをこなせるタイプじゃないと思うけど、よそで似たような雑誌とか作るんですかね。」とか書いたんですけど、否定的な見方だけじゃなくて「一芸を極める」というスタンスと捉えるといいかも。
岸田氏は、対象者を「LEON」と同じく「中高年の富裕層」に定め「ウェブとの連動により、読者サービスを高め、新たな流通を切り開きたい」と話した。
自分が作った「LEON」が今度は競争相手になるんですね。

ところで「Webサイトと雑誌を連動」させること=読者サービスの向上とはイメージできないし、Webサイトと流通は基本的に別物なので、記事の情報だけでは具体的に何をするのかが見えないですね。「流通」というのが「情報の流通」なら別ですけど。

広告収入がベースになるのか、それとも広告以外の収益源を目論むビジネスモデルなのか。雑誌はどういう形で流通させるのか。本屋やコンビニでの販売を前提に取り次ぎに口座を開く?(スゴイお金かかるけど)それとも既存の出版社を通じて販売し、自らはコンテンツホルダー的な立ち位置を取る?

この辺のビジネスモデルのコアがまだよく見えてこないですね。

それと、「高級紙」ということなら別に1,000円以下じゃなくてもいいと思うんですよね。紙とはいえ材質・質感など工夫して、媒体そのものの価値を高く捉えるやり方もあるのでは。1冊2,000円とかね。販売価格が低いのならやっぱり広告モデルなのかな?

色々書き散らかしましたけど、まぁそれは期待の裏返しってことで。

ぜひ過去の成功則に捕らわれずに斬新な切り口で、新しい“価値”を作っていって欲しいと思います。

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