世界が認めた日本の品格 戦略なき優しさが愛される
世界が認めた日本の品格 戦略なき優しさが愛される(日経ビジネス オンライン)「日経ビジネス オンライン」の「特別編集版 ブランド進化論」からウシオ電機会長の牛尾 治朗氏へのインタビュー記事。この記事を拝読してかなり色々な「気づき」を覚えたので自分メモとしてポストしています。
時代の端境期にあって「日本ブランド」が再評価されている。完璧を求める几帳面な国民性が「共生の時代」にベストマッチ。戦略なき底抜けの楽観と素朴な優しさが信頼と安心の源だ。世界を見渡しても類まれな格差なき幸福の国、ニッポン――。木漏れ日の差す21世紀にこそ、その品格が際立つ。
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・欧米ではエグゼクティブが工場に入り浸ってあれやこれやと指示を出すなんて考えられないことでしたが、1980年代前半に懸命に学んだんです。日本型生産、現場主義というものが製造業にとって正しいやり方だということをね。すごく曲解だけど、感じたことを箇条で。
・現場主義の仕組みは何とか80%ぐらいのところまで導入したんでしょう。でも、集団で協力する、集団で喜びを分かち合うというような国民性までは真似することはできなかった。
・衣服の裏生地にまで手をかけてしっかり縫製する、靴の見えない所まで糸のほつれがないように作る。そういう丁寧さが結局、モノを長持ちさせる。
・日本が約束したことは世界が信用するからね。これは、日本製品の信頼性とも相通ずるところがあります。
・アングロサクソン系とは明らかに違うんです。彼らにとっては戦略的に動けない人間というのはレベルが低いわけですよ。遠くから見知らぬ人間が馬に乗ってやってくると、敵か味方かが分かるまでみんなが銃を持って放さないという文化です。
・日本は誰が来ても、縁側に座らせてお茶を入れてあげるというお国柄ですよ。生い立ちがまるっきり違うんです。
・戦略性はないけど、いい人の集団で、几帳面で現場が大好き。しかも歴史という文化的な深みと奥行きがある。そういう日本人の本性こそが、実は世界の中での確固たるブランドになっているんです。
・世界的に見たら、こんなに格差がなくて、みんなが平均的に割といい生活をしている国というのは日本以外にないんじゃないですか。日本に格差があると言ったら、世界中の格差は目も当てられないほどひどい。
・これからは、目映い光がさんさんと降り注ぐというわけではないかもしれない。薄日が差し込むぐらいもしれない。でも日が暮れて真っ暗になるというわけじゃありませんよ。
・努力してもっと高みを目指す、知識を積む、高い志を持つ、思考力を高める、伝統を尊重する、月を見て感動するような感受性を決して失わない。そういう方向で自分たちを見つめ直すんでしょうね。
・どこかの誰かと比べる比較論で自らを成り立たせるのではなく、自分を見つめていくことで「良さ」を見出し、自らを成り立たせる。
・過信や自惚れに陥らないように注意しつつも、良いものは良いと認識する。
・身の丈を知り、身の丈(自分が生きるべき世界)の中で精進する。
こんなとこかなぁ。牛尾さんの本、読んでみようかな。
わが人生に刻む30の言葉
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7.28
牛尾 治朗著
致知出版社 (2003.9)
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致知出版社 (2003.9)
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小石原 昭編著
財界研究所 (2003.12)
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致知出版社 (1998.2)
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