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2005 .09 .23

『遊ぶ奴ほどよくデキる!』大前 研一・著

最近は朝晩ひんやりとして、めっきり秋らしくなりました。
食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋。何をするにもいい季節ですね。

先週は箱根にツーリングに行ってみたんですが、もっと色々遊んで視野を広げてみたいと思ってます。そんなわけもあって大前研一さんの『遊ぶ奴ほどよくデキる!』を読んでみました。

遊ぶ奴ほどよくデキる!
大前 研一著
小学館 (2005.7)
通常24時間以内に発送します。

大学教授や経営コンサルタントとして活躍する大前さんは1943年生まれ。62歳ですね。
サラリーマンでいえば定年、という年齢にも関わらず、大前さんはとても精力的に遊んでいます。

ゴルフは言うに及ばず、オフロードバイクに乗ったり、クラリネットを演奏したり、クルーザーでマリンレジャーを楽しんで、自分で釣った魚に舌鼓を打ったり。

スケジュールの合間に自転車で都内を移動して、目に付いた風景をデジカメに納めたり、とムダがありません。そこで撮った写真は家族との会話のネタにしたり、会社のホームページのネタになるんだそうです。
ホントにムダがないですね。

大前さんは、講演会や起業家向けのセミナーを主催していたり、雑誌の連載や本の執筆もこなしていて、多忙な毎日を送っていますが、休日を満喫するために計画を立てて、効率的に、そして全力で遊ぶんだそうです。

曰く、「いい仕事をするためには、余暇を充実すること」がとても大事なポイントなんだそうです。
好きなことなら自然とやる気も出るし、スポーツにしても読書にしても、自分の糧になるような時間を過ごしたいものです。

この本の中で大前さんが述べている「自分が自由になるために計画を立て、実行する」という考え方と実行力は、自分でもこの秋の目標にしてみたいと思ってます。
計画って自分をガチガチにするためのものではないんですね。

大前さんの実践術は、決して高価で特殊なものではないので、見方、考え方でこうも変わるのかと目からウロコです。

クルーザーを所有するほうが、自動車を所有し、維持するよりも安い場合があるのに、クルーザーは高価で、普通の人が行う趣味ではない、という固定観念が日本人の遊びの幅を狭めている、と指摘しています。

提言だけでなく、マイレージの活用法や都心近郊のちょっとしたガイドなど、普通のサラリーマンでも心持ちひとつで実践できるようなヒントを多く提供しているのがありがたいです。

このように「遊び」に関して、日常に捕らわれて見えていなかった視点や、友人や家族との過ごし方、また大前流の自立した子育てのコツといった、「人生の過ごし方」のエッセンスがたくさん詰め込まれている本です。

アクセク追われるのではなく、豊かな人生を送りたい人にオススメです。

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