石巻から帰ってきました。
お盆のお墓参りということで、12日から14日まで石巻に帰省してきました。
※8月13日の石巻にて。日和山から臨む中瀬。滞在中はずっと曇天でかなり湿度が高く、エアコンのありがたさを実感しました。
(実家にはエアコンがなく、扇風機と除湿機だけで過ごしてるのです)
東北とはいえ熱帯夜で寝苦しく、運転の疲れもあってバテちゃいました。
まあ外に出てる間、雨に降られなかったのは幸いでした。
妹の旦那さんは急遽仕事の都合で来られず、ずいぶん久しぶりな家族だけの時間。
まあ12日はぼくの石巻到着が夕方になってしまったことと、すれ違いで妹が石中の同窓会に参加して帰宅が遅くなったこともあり、3人揃った13日は貴重な1日でした。
近所の喫茶店に行ってみれば、妹の同級生の親御さんが営むところだったり、お墓参りに行ってみれば、ぼくの同級生が住職を継いでたり。今回は妹がいる分ご近所さん密度が半端なかったですね。そうそう地元って、良くも悪くもこんな感じでした。
※8月13日の石巻にて。道路や建物の壁面にペイントする人たち。お盆休みで地元に帰省する人たちや石巻に戻った人たちの動向を耳にする一方、旧市街ではボランティアさん達の姿をよく見かけました。↑は「石巻アート 台湾壁画プロジェクト」という、台湾の人たちによる企画のようです。
» 石巻アート@台湾壁画プロジェクトが行われます!!(石巻まちなか情報局)
この壁画が描かれた建物の並びにある、同級生の耳鼻科は看板がなくなってました。
廃業したのかなぁ。まあ津波云々の前に子どもたちが誰も継がなかったハズですが。
クルマで石巻に来るといつも感じるのが、標識の「石巻市街」って方向に入った途端、人通りがなくなるんですよね。ボランティアさん達はちらほらと見かけるけど、観光客はもちろん、地元の人たちの人影もないわけです。
残念ながら中央・立町を「中心市街」と言ってるのは、そうありたいと願っている一部の人たちと、それを鵜呑みにしたマスコミだけです。一方で三陸道のインター周辺はクルマがたくさん。お土産を買いに立ち寄ったイオンはお客さんがたくさんいて賑わってました。大橋の生協とバイパス(と鹿妻)のヨーカ堂も賑わってましたね。
市内を一望できる日和山は取材に絶好のロケーションだけど、その足元にある旧市街は震災以前からシャッター街でした。中央・立町が「中心市街」なんてウソですよ。
典型的な地方都市としての高齢化・人口流出の構造と復旧・復興とは別問題です。
ただ以前の暮らしに戻りたいと思う人たちと、あらぬ方向に変わろうとする街並み。
そんなコントラストを改めて印象づけられました。どうにもマズいなぁ。