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2012 .01 .13

福岡の県立高校、修学旅行で宮城県を訪れる

反対もあったが被災地へ修学旅行…福岡・修猷館(YOMIURI ONLINE)
福岡市早良区の県立修猷館(しゅうゆうかん)高の2年生約350人が5~8日、東日本大震災で被災した宮城県を修学旅行で訪れた。
率直に、すごく嬉しい話題。そして、こういう(いい悪いじゃなしに)意見・見方もあるんだなと改めてハッとさせられた良記事。
中嶋利昭校長(60)が計画変更を伝えた昨年6月、保護者や生徒から反対の意見が相次いだ。もとは同時期に長野県でスキーを行う計画だった。
放射線被ばくは心配し過ぎだろうとも思ったけど、福島から遠く離れた福岡からすれば、聞こえてくる情報で過敏になるのも仕方ないこと。それにだいぶ時間が経ったとはいえ、まだ傷跡生々しい現地の光景はショッキング過ぎるかも知れない。
それでも中嶋校長は「行くことで生徒は様々なことを感じ、被災地の支援にもなる」と方針を貫いた。ただ、宿舎を内陸の宮城県蔵王町のホテルに統一し、スキーだけを体験するコースも準備。生々しい被災地を訪れたくない生徒に配慮して選択できるようにした。

旅行は2年生約440人のうち参加を希望した約350人で行い、そのうち約110人が津波で被害を受けた沿岸地域を訪れた。
被災地行きとスキーの選択肢を設けるって配慮までして、修学旅行の行き先を変更するってのはすごい決断です。言い方が不適切かも知れないけど、めったに経験できない機会ではあります。

長いけど引用させてください。
同県石巻市では、被災後も手書きで新聞を作った石巻日日新聞で社員らから話を聞いた。津波を受けた後に火災で校舎が焼けた門脇小なども訪問。民家が次々とのみ込まれた同県名取市でも、仮設住宅に住む被災者やボランティア活動を続ける人から話を聞き、仙台市では仙台一高で生徒と交流した。

一方、スキーに参加した生徒も、インストラクターらから震災当日や復興の様子を聞いた。

沿岸地域を訪れた女子生徒(17)は「あちこちで『被災地を忘れないで』『来てくれてありがとう』と言われた。将来の夢は考えていなかったが、苦しい状況でも前に進もうとする人たちを支える人間になりたいと思うようになった」と言う。

旅行前、保護者の反対で参加できなくなる同級生を心配し、中嶋校長に再考を訴えた女子生徒。「行けなかった友達にも、現地の様子を伝えたい」と話した。
修学旅行は文字通り、「学問を修めるための旅行」。「学問」を「学ぶこと」と置き換えれば、どんなことからでも学ぶことができる。

他人を思いやる優しさや、困難に立ち向かう人間の強さを少しでも感じてもらえたら、それに勝る喜びはないなあ。

そんなこと言ってる自分は修学旅行を、まるで慰安旅行のようにしか過ごさなかったことを思い出して立つ瀬がないわけですが。。。

未来ある若者が希望を持てる社会にしていく一助となるのが、ぼくらの役目ですね。

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