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2011 .10 .03

Kindle Fireの「Silk」ブラウザにプライバシーリスクの懸念

Kindle FireのWebブラウザにプライバシー上の懸念(ITmedia ニュース)
米Amazonの「Kindle Fire」に搭載されたWebブラウザ「Silk」では、同社のクラウドサービス経由でWebを閲覧する。この仕組みについてプライバシー問題を指摘する声が出ている。
うん。プライバシーリスクはあり得る。
つまり、Kindle FireからWebサイトを閲覧すると、目的のWebページではなくAmazonに接続することになる。この接続はユーザーがWebを閲覧している間は常時保たれ、「ユーザーのWeb上の行動が“何もかも”記録されてしまう」とSophosの研究者は危惧する。
けどまあアマゾンが取得できるとしたらWebブラウズ上で取得できる項目くらい。
Silkの使用許諾契約には、「Silkの技術的問題のトラブルシューティングと診断のため、SilkはWebアドレス(URL)、IPアドレス、MAC アドレスなどのID情報を一時的に記録する」という一文がある。また、SSLで通信が暗号化されたHTTPS接続に関しても「(Amazonは)クラウドからサイトオーナーへのセキュアな接続を確立する」とFAQに明記されている。
そもそもDocomoとかauといったキャリアはユーザーIDとかサブスクライバIDという情報をWebサイト接続時に提供してたりする。リスクがある反面、ぼくらはWebサイトでいちいち認証情報の入力とかしなくて済んでる。PCのCookie(クッキー)も同様ですね。

道具をカンタンに、便利にする技術はもっともっと発展すべき。その技術をよろしくないことに使わないことが大事なのであって、技術そのものが悪いわけじゃない。
企業は、技術的にできる/できないという判断と共に、(できるけど)やっていいのか/いけないのかって判断を持たなきゃいけない。それが企業倫理たるもの。

アマゾンを手放しで信用するわけではないけど、技術をよろしくない方向で使えば必ず露呈するもの(彼らが意図しない失敗はあるかも知れないけど)。

そもそもキャリアやプロバイダは、生存する個人としての登録情報やクレジットカード番号、閲覧履歴とかすべて保持してる。これが誰かに抜かれたら大変なこと。

技術の悪用はご法度という倫理とルール。ぼくらユーザーは、これを徹底する企業かどうかということにもっと敏感になっておいた方がいいということでしょうね。

▼参考リンク
「サブスクライバID」とは(ITpro)
「UID」とは(ITpro)

▼関連エントリー
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