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2011 .09 .15

ヒマワリはセシウム除去に(ほぼ)効果なし

セシウム汚染:ヒマワリ栽培は効果小 農水省が実証実験(毎日jp)
農林水産省は14日、福島県飯舘村などで5月から行っていた農地の放射性物質を除去する実証実験結果を発表した。農地の表面を3~4センチ削った場合はセシウムを7~9割減らせることが確認された。一方、放射性物質を取り込みやすいとされるヒマワリを植えてセシウムを吸収させる実験は効果が小さく、同省は「現時点での実用化は困難」とした。
ヒマワリは放射性物質の除去にあまり効果がなかったんですね。

8月15日の石巻・アイトピア通りにて。
※8月15日の石巻・アイトピア通りにて。

まあ見渡す限り一面のヒマワリ畑ができても、その目的が放射性物質の除去と知ってしまうと、かえって物哀しい光景に見えてしまうかも。

農水省が行った実験は以下4つのパターン。

  1. 表土の削り取り
  2. 水による土壌攪拌(かくはん)・除去
  3. 反転耕
  4. 高吸収植物による除染

この中で最も除染できたのは「表土の削り取り」だったそうです。
同省によると、5月に飯舘村で植えたヒマワリが吸収していたセシウムは1キロ当たり52ベクレル程度。1平方メートル当たりで10キロのヒマワリが育つとすると、現地の土壌中にあるセシウムのうち約2000分の1しか吸収できていない計算になるという。

一方で、表面4センチを削った農地では1キロ当たり1万370ベクレルから2599ベクレルまで減少。薬剤で土を固めてから表面(3センチ)をはぎ取ったり、芝や牧草がある農地で網目状に張った根ごと表面(同)をはぎ取るなど工夫すると82~97%も減った。
けど、膨大な廃土が出ますよねぇ。穴を掘って埋めるしかないのかな…。

8月15日の石巻・立町通りにて。
※8月15日の石巻・立町通りにて。

ところで石巻市内では、ピースボートが置いていったヒマワリがそこかしこで花を咲かせていました。

最初見たときは放射性物質で汚染された地域みたいでちょっとイヤな印象でしたが、そもそも鉢に植えられてるので除染対策というわけではない。

こどもの頃から慣れ親しんだように、やはりヒマワリはお日様に向かって花弁を上げているところを見て楽しむのがいい。上を向く元気をくれるような気がします。

うつむいてちゃ歩けない。顔を上げることを、忘れないでいたいものですね。

▼参考リンク
農地土壌の放射性物質除去技術(除染技術)について(農林水産省)

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