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2011 .01 .07

個人向け国債、7月から利率を大幅引き上げ

個人向け国債、利率大幅引き上げ 低迷打開へ7月から(asahi.com)
財務省は、販売が低迷している個人向け国債のテコ入れ策として、7月に発行する10年満期の国債から利率を大幅に引き上げる。発行残高の約15%にあたる5年満期の4兆円分が今年中に期限を迎えるが、歴史的な低金利の影響で、国債への再投資が大幅に減る可能性があるためだ。
ひと昔前は手堅く優良な投資の代名詞だった国債も、今やタンス預金よりかは幾らかマシな程度の低金利となってしまい魅力は大幅ダウン。
個人向け国債は歴史的な低金利で魅力が薄れ、昨年8~10月の販売実績は、史上最低額となる1417億円まで減った。
ということで財務省が個人向け販売をテコ入れしようとしているわけですが、この記事ではいい感じの指摘をしています。
日本の場合、国債の95%は国内で保有しているが、大半は金融機関が持っており、個人の比率は5%程度。同省は、幅広い投資家に国債を持ってもらおうと、個人向けの販売に力を入れており、利率を引き上げることで投資家をつなぎとめたい考えだ。利払いの財源は最終的には税金でまかなわれる。
「ただし、利払いの財源は最終的には税金でまかなわれる」と、「ただし書き」にした方がより分かりやすかったかもですね。

個人からの税徴収だけで賄うわけではないものの、利率が上がったところでその財源は税金という構図が見えると、ぶっちゃけ投資意欲も削がれます。

国家予算の構成を見ても分かるように、果てのない借金に依存している日本。

増え続ける人口と右肩上がりの経済成長という前提が立ち行かなくなっている現在、国債(もちろん年金も)は制度疲労に至っていると感じます。これ以上国債を買うよりも、企業の社債や転換社債を吟味した方がマシかなあ。

なるべくならこの国に投資したいけど、税収や国債を安易にアテにするのはそろそろやめて欲しいところです。はい。

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