大葉=青ジソ
青ジソなのに、なぜ「大葉」?(Excite Bit コネタ)え? あ、そうなんだ。
昔スーパーで、青ジソが見つからなくて困ったことがある。
野菜売り場のどこを探しても、青ジソが見当たらない。ウリふたつの「大葉」って野菜はあるんだけど、青ジソとは書かれていない。
そのとき初めて、大葉は青ジソと同じものだってことを知った。
大葉というと、うなぎの蒲焼きとかサラダで使うからたまに買うんだけど、青紫蘇を使うレシピって意識したことなかったから頭の中でつながってなかった。
「大葉」って種類の葉っぱだと思ってた…。
青ジソを大葉と呼んでいる理由を、大葉生産量の全国シェア50%を超える東三河(愛知県東部)にある、豊橋温室園芸農業協同組合に聞いた。しかも「大葉」が商品名だったとは。種類とか部位を表す呼び名じゃないのね。
「昔、青ジソを販売するにあたって、シソの“芽”と“葉”の区別が必要となり、葉が“大葉”と名付けられ、その呼び方が現在も続いているんです。詳しい経緯は分かりませんが、青ジソの葉を商品化するとき、“大葉”という商品名をつけましょうと、当時の方が考えたようです」
青ジソが、世の中に流通し始めたのは1961年ごろ。静岡県で“つま物”を生産している組合が、青ジソの葉を束ねて大阪の市場に出荷したのが始まりらしい。このとき、販売するために考えられた商品名が、「オオバ」だった。1962年には、豊橋でも大葉という名前で出荷を開始。売れ行きが良かったことから、東京市場にも出荷されるようになり、大葉は流通量を増やしていった。ややこしいというか、色んな背景があるもんですねぇ。