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2010 .08 .12

食料自給率が40%となり、3年ぶりの下落

食料自給率40%、3年ぶり下落 09年度、天候不順で(asahi.com)
農林水産省は10日、2009年度の食料自給率(カロリーベース)が前年度を1ポイント下回る40%だったと発表した。下落は3年ぶり。天候不順で、小麦や砂糖の生産量が減少したことが大きいという。
さすがにどの新聞も煽りまくってるまでの論調ではないものの、妙に足並みが揃ってるのは気持ち悪い。今の食料自給率が低下したからといって、何か問題が?
一方、生産額で算出した自給率は09年度は前年度比5ポイント上昇し、6年ぶりに70%を回復した。穀物の国際価格下落で飼料の輸入額が下がったことや、牛肉や豚などの輸入単価の減少が大きいという。
生産額ベースの自給率について言及していない記事もあったので朝日はマシな方だけど、日本と韓国くらいでしか指標にしていないカロリーベースの数字を持って上がった下がったといってもねぇ。

発表される数字の意図を見通せるだけの知恵は持っていたいものです。

▼参考リンク
食料自給率とは(農林水産省)
食料自給率(Wikipedia)
上記「主要国の食料自給率」でも取り上げたが各国の自給率は日本の農水省が独自に推計したものであり、日本と韓国を除く海外諸国はカロリーベース総合食料自給率の計算をしていない。雑誌「農業経営者」がこの計算方法について農水省に取材したところ、「食料安全保障の機密上出せない」との回答があった。
▼関連記事
「食料自給率40%」は大嘘!どうする農水省(JBpress)
食糧危機を唱える人に対するごく単純な反論としては、「食料が増えなければ、人口は増えないんじゃないですか?」ということです。なぜ食料より先に人口が増えるんですか、なぜそんなに急に危機がくるんですかと。これを言うと誰も反論できない。

そもそも食糧危機の原因は農業問題じゃない。今まで農業問題だったことはほとんどありません。ほとんどが購買力の低下とか物流の遮断が原因なんですよ。例えば、戦争が起きるとか、無政府状態に陥るとか。農業の話ではない。


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