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2010 .07 .06

養殖サバの餌は天然サバの幼魚

サバ養殖、エサは天然サバ幼魚 そして不漁、矛盾の連鎖(asahi.com)
大衆魚のはずのサバの養殖が、各地で始まっている。天然が不漁続きで、経費のかさむ養殖でもペイするほど魚価が上がってきたからだ。だが、エサには天然サバの幼魚が使われている。経営難の漁業者がサバ幼魚を大量にエサ用に水揚げしているためだ。資源回復の失敗のツケが、矛盾の漁業を生んでいる。
サンマやアジ、ブリといった青魚は好物なので気になったニュース。もちろん鯖(サバ)も大好き。

そんな好物の鯖がすごく深刻な状況にあったなんて知らなかったよ。。。

稚魚の乱獲で天然ものも養殖も立ち行かなくなるって状況は鯖に限らず、いつか来た道ですね…。
天然サバは冬から春に生まれ、2~3歳で成熟して繁殖を始める。だが小さくて食用に向かない0~1歳の幼魚が大量にとれるため、海水魚養殖の重要なエサとしても、よく売れる。水産庁の主要漁港調査で、08年にエサ用に出荷された魚の半分以上がサバだった。0歳魚換算で10億匹前後に相当する量だ。
つくづく人間は生態系を壊す、罪深い存在ですね。鯖好きも少し自重しないと…。
天然サバが復活しないのは90年代に2回、かつて漁獲の大半を占めた太平洋のマサバが大繁殖したのに、成魚に育つ前に取りすぎたためとされる。水産総合研究センターの牧野光琢研究員は「適切な漁獲削減策を講じていれば、今はピークの70年代並みの豊漁という計算になる」と言う。
生物の種を根絶やしにする権利なんて人間にはないわけだから、自分たちの都合で刈り取るだけじゃなくて、育てることにも注力しないといけない(あ、これは商売も一緒だ)。

とはいえ、記事を読み進めたら水産庁の水産政策審議会委員を務めてる方が地元(石巻)の人だったので言葉を濁してしまう。たしかにほとんどシャッター街と化してる田舎で生計を立てるのには背に腹をかえられないんだろうけど。。。
天然の稚魚を使わない養殖方法を確立するしかなんでしょうね。簡単ではないけど。

つか養殖鯖のエサが天然の幼魚って、それって共食いですよね。
鯖って仲間を食うのか。。。

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