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2010 .03 .18

「格差社会」を世界の中で見てみると

マスメディアの格差報道に待った 世界における日本の「格差社会」の実態(MONEYzine)
マスメディアにより「格差社会の到来」したイメージが強い日本だが、IMF発表のデータにはそれほどの傾向がみられない。実態はどうなっているのか。
記事で言う「マスメディア」とは4マス、特にテレビ・新聞を指していると思うけど、じゃあ対比として出されているIMFのデータは信憑性があるのかって視点も持たないと。

記事で提示されている「世界主要国のジニ係数」グラフでは、先進国中アメリカ、イギリスが最も格差が大きく、日本とドイツがほぼ同程度の格差という風に見える。
日本における格差は、「一億総中流社会」が叫ばれていた1980年代から一定の割合で進行しており、2001年から06年9月まで政権を運営した小泉純一郎元首相による「構造改革が格差拡大に拍車をかけた」という大方のメディアの主張も、このデータを見るかぎりは必ずしも正しいとは言えないようだ。むしろ平成バブルが崩壊した1990年以降はやや緩やかになっている。
けれどジニ係数は単純に値の大小では評価できないみたい。
ジニ係数(Wikipedia)
  • 同じジニ係数で示される状態であっても、ローレンツ曲線の元の形が著しく違えば、実感として感じる不平等さがまったく変わってくる可能性がある。
  • 税金や社会福祉などによって再分配機能が充実した国の場合、初期所得(税引き前の給与)でのジニ係数と、所得再配分後のジニ係数が異なる。
なるほど。データの信憑性もさることながら、その見方・読み解き方にも注意が必要だということですね。

正直ぼくはジニ係数についてこれ以上の深読みは出来ないんだけど、「マスメディアは、国民の共感を得やすい「金持ち優遇」批判を展開しがち」という指摘は事実としてあると思う。テレビや新聞において、国や企業を批判することはあっても国民を批判することはないからね。だって国民は「大事なお客さま」という背景があるから。

ソースは同じでも読み解き方で解釈が真逆になったりするのがデータ分析。
鵜呑みにせず、自分の頭で考えるクセを付けた方がいいですねきっと。

1日中データ分析に明け暮れたアタマだったところ目についた記事でした。



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