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2009 .09 .13

「2009年 衆議院選挙」振り返り

民主党が308議席を獲得し、自民党の歴史的大敗北で幕を下ろした衆院選。

開票速報にかじり付いてた投票日から2週間も経ってしまったけど、歴史の転換点を目の当たりにした記憶が残ってるうちに記録しておきます。

まずは投票率。今回の投票率は69.28%とのこと。前回、2005年の「郵政総選挙」は67.51%だったので1.7ポイント上昇。小泉劇場にも増して関心が高かった選挙ということになります。

投票率長期推移(vizoo)


次に、衆議院での各党議席数が選挙前後でどう変わったか。

解散前政党議席数(vizoo)

衆議院選挙結果(vizoo)

反転っぷりがスゴイですよね。世論というのは短期的な感情に流されやすいものですが、それにしても怖いものです。

▼衆議院全480議席の議席獲得数(獲得数で降順)

政党名獲得議席数
民主党308
自民党119
公明党21
共産党9
社民党7
無所属6
みんなの党<5
国民新党3
新党日本1
新党大地1
合計480

▼以下、選挙結果のサマリー

  • 民主:岩手、福島、山梨、新潟、長野、愛知、滋賀、長崎の8県で議席を独占
  • 民主:比例で全11ブロック制覇、87議席を獲得
  • 単独政党が全ブロックを制覇するのは現行制度では初
  • 公明党:8小選挙区で全敗
  • 自民:小泉チルドレン、82名(2009年8月時点)のうち、当選者は10名
  • 自民:派閥領袖や閣僚経験者が相次ぎ落選

民主が勝ち過ぎですね。参議院でも民主が過半を占めているので暴走したら止められません。自民の、抑止力にもならない負けっぷりは無残ですね…。

以下、小選挙区で落選した主な候補者をasahi.comの記事をベースに表にしました。

■自民党

氏名選挙前役職比例区当選状況
海部俊樹(元)首相
中川昭一(元)財務・金融相
山崎拓(元)党副総裁
久間章生(元)防衛相
笹川尭党総務会長
堀内光雄(元)党総務会長
赤城徳彦(元)農水相
柳沢伯夫(元)厚生労働相
丹羽雄哉(元)厚相
尾身幸次(元)財務相
深谷隆司(元)通産相
島村宜伸(元)農水相
鈴木俊一(元)環境相
片山さつき(元)財務省課長
佐藤ゆかり(元)外資証券社員
中馬弘毅(元)行革担当相
船田元(元)経企庁長官
中山太郎(元)外相
太田誠一(元)農水相
町村信孝(元)官房長官比例で復活当選
伊吹文明(元)党幹事長比例で復活当選
与謝野馨財務相比例で復活当選
佐藤勉総務相比例で復活当選
塩谷立文部科学相比例で復活当選
野田聖子消費者行政相比例で復活当選
甘利明行革担当相比例で復活当選
林幹雄国家公安委員長比例で復活当選
小池百合子(元)防衛相比例で復活当選
中川秀直(元)党幹事長比例で復活当選
武部勤(元)党幹事長 比例で復活当選

■公明党

氏名選挙前役職比例区当選状況
太田昭宏党代表
北側一雄党幹事長
冬柴鉄三(元)国土交通相

■国民新党

氏名選挙前役職比例区当選状況
綿貫民輔党代表
亀井久興党幹事長

■無所属

氏名選挙前役職比例区当選状況
中山成彬(元)国土交通相
橋本大二郎(元)高知県知事

» 落選した主な候補者と選挙区で敗れ比例復活した候補者(asahi.com)

錚々たる面々が姿を消しましたね。

さて今週には民主党政権が誕生しますが、勝ち過ぎた民主はどう政権の舵取りをしていくでしょうか。かたや負けすぎた自民はどのように捲土重来を期すでしょうか。

来年の参院選、さらには4年後の衆院選の時、今年起きたことを振り返れるよう記録に残しつつ、この国の行方を注視していきたいと思います。

▼関連記事・ソース
開票速報 : 総選挙2009(YOMIURI ONLINE)
衆議院選挙2009 当選・当確者情報(Yahoo!みんなの政治)
自民大物相次ぎ落選、常勝区でも議席明け渡す(YOMIURI ONLINE)
民主、比例で全11ブロック制覇 87議席を獲得(NIKKEI NET)
83会(Wikipedia)

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