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2008 .12 .13

広告≠マーケティング

日本の携帯電話がライフログを補完する(CNET Japan)
ライフログとは、人の行動(life)をデジタルデータとして記録(log)に残すものであり、これを分析することによって、消費者の本音「インサイト」を探り出しマーケティングに活用することが可能になります。
筆者が言ってることが実現すればそれなりに便利なことが増えるかも知れない。でも前提になってるのが「24時間生活に密着した携帯電話」を利用するユーザー像なので、ぼくみたいにケータイを所有してても持ち歩かなかったり、せいぜい待ち合わせ連絡用にしか使わないユーザーは(まあ少数派だろうけど)便益に与かれない。
まあ記事で述べられてる便益なんてあってもなくてもいいようなものだけど。

ともかく記事を全編読んでみて感じたのが、これはマーケティングの話しじゃないってこと。まあマーケティングの定義や概念自体がひとによってマチマチだったりするのでもう少し論点を収斂すると、「マーケティングを騙った広告屋の商品企画論」といったところ。

まあ記事書いてるのが広告代理店だから当然なんだけどね。

記事にも明記されてるものね。
検索エンジンは欲しいものを自覚していることが前提ですが(需要の確認・明確化)、レコメンドと共有は欲しいものを教えてくれるor欲しくさせる(需要の喚起)ものです。需要を喚起する。これぞまさに広告ですよね?
はい。広告です。マーケティングじゃありません。

これは「しょうがない」とは書きたくないところなんだけど、なんで広告屋って「させる」って言うんだろ。「欲しくさせる」じゃないよ。せいぜい「欲しくなる」「欲しくなってくれる」だよ。

日記にも書いたことがあるんだけど、どんな業種であれ最終的にはお客さん(消費者)が支払ってくれるおカネがあってぼくらのギャラになってる。
広告代理店からすれば企業とかのクライアントがおカネを払ってくれるからクライアントがお客さん、というんだろうけど、広告を見て接してクライアントに対価を支払ってくれる消費者抜きにはそもそも因果関係は成り立たない。

ぼくは消費者に買ってもらってフィードバックをもらってアクションを改善していくまで担うのがマーケティングだと考えてる。

アンケートやカスタマーサービスなんかを通して消費者と双方向でコミュニケーションしていく。そしてアクションを改善していく。だから顧客対応や商品改善、事業改善もマーケティングの範疇だと考えてる。
だからマーケティングってのは一方通行じゃない。

片や広告は基本的に一方通行。担うのは配信までだし、せいぜい反応率を見てチューニングするくらい。リスティングやアフィリエイトは実質的に販促費でしょう。広告費としては使ってないんじゃない?

そして「させる」の急先鋒がターゲティング広告。教えてもらわず付きまとって調べ尽くす。まるでデータストーカー。

コピーライターなんかは消費者まで見通したアクションを担うけど、広告に携わる多くがクライアント止まりになってると思う。だからこそ「させる」って考えが出てくるんじゃないかな。
売り手の論理ばかりを主張するんだよね。広告の商品企画を論じてるこの記事全編がそう。

自分が「させられる」側になったらどんな気分ですか? 消費者は操り人形じゃないんだよ。

「させよう」とする側と消費者が信頼関係なんか築けるはずもない。
「させよう」とする限り、消費者の信頼は得られないし、信頼関係のない間柄に定着性はない。絶対ない。

あるとすれば、値引きやポイントでコストを投下しない限り反応しない間柄(≠顧客)だけ。

「させる」ってコトバと考え方にはとにかくイラっとして反応しちゃうんだよねぇ。

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