手塚治虫の単行本デビュー作『新宝島』、オリジナル版で復刊
手塚治虫の「新宝島」オリジナル版、62年ぶり復刻へ(asahi.com)初版刊行は1947年。実に62年前の作品が当時のオリジナル版として復刊されるとのこと。ただし、現在でも入手できる手塚治虫漫画全集『新宝島』は後年、手塚治虫本人が手を入れ、「完成」された版なのに対し、今回復刊されるオリジナル版は手塚治虫本人からすれば不本意な版であったとのこと。
手塚治虫の単行本デビュー作「新宝島」のオリジナル版が来春、小学館クリエイティブから復刻されることになった。1947年に刊行され、40万部のベストセラーになった作品。
しかしこの47年版は、手塚の絵が60ページ近くカットされたり、セリフも酒井によって書き換えられたりして手塚自身が不満を持ち、長い間、絶版になっていた。作者本人が不本意と思っていて、本人の意思により絶版となっていた作品が復刊されることには色々な考え方があると思いますが、偉大な先人の原点ともいえる作品を、作者が不本意と感じていた当時の背景なども読み比べられる機会となるなら、価値あることかも知れません。
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