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2008 .05 .14

iモード公式サイトの入札制とGoogleモバイル検索のクローラー情報公開

ドコモ、iメニューのサイト順位を入札で決定へ--6月より導入(CNET Japan)
NTTドコモはiモードのポータルサイト「iメニュー」において、公式サイトの表示順位決定方式を変更する。これまでは利用者数順に並べていたが、6月からは入札額の高い順に表示する。
ドコモによれば入札制に変更する理由は「利用者数では順位の変動があまりなく、入札制を導入することで活性化を図るのが目的」とのことなんだけど、利用者(コンテンツホルダー、閲覧ユーザーともに)にメリットはあるんだろうか。

「順位の変動があれば活性する」のであればアダルト除外とかルールベースに則ったホワイトリストを用意しておいて、(部分的にでも)登録サイトをランダムに表示する、とかでもいいんじゃないのかな。

入札制ってつまるところ公式サイトの表示順位をおカネで買えるってこと。これって広告だよね? 公式サイトメニューには掲載されてるサイトは広告です、とかって出すのかな。たぶん出さないよね。

入札対象となるカテゴリは以下の10カテゴリ。
iモードの公式サイトを表示する「メニューリスト」の中で、「働く/住む/学ぶ」「着うたフル」「着うた/着モーション」「着信メロディ/カラオケ」「メロディコール」「待受画面/フレーム」「ゲーム」「占い/診断」「コミック/書籍」「デコメール」の10のカテゴリ
この中でこれまで利用者数で上位の数サイトのみ表示されていた「中カテゴリ」と呼ばれるページにおいて入札制が導入されるとのこと。

利用者にメリットあるかな、これ。メリットがあるのはドコモだけだよね。
50%を割ったとはいってもドコモは最大手なわけだし、イーモバイルを入れても4社程度しか選択肢がないケータイキャリアは寡占なわけだし、その意味で圧倒的な決定権を持つこのやり方はドコモの経営手段としては正しいけど、道義とか社会的インフラとか品格とかの意味においてやっちゃいけないことだと思うよ。

要するに品がない。

時を合わせるようにGoogleからはモバイル検索のクローラー情報が発表された。

Google モバイル検索についてのウェブマスター向け情報(Google Japan Blog)

これまで知りたくてもなかなかうかがい知れなかったクローラーのIPアドレス帯域が公式に発表されたことで手段としてのモバイルSEO競争が起こるだろうね。
閲覧ユーザーが求めている情報を検索結果に的確に表示するためには必要なことなんだけど過度に手段だけに傾倒したSEOが溢れることはPCのSEO競争ですでに明らか。

有害コンテンツのフィルタリング議論と公式メニューの入札制、Googleの情報開示による勝手サイトのSEO競争。

コンテンツやECを中心としてモバイル市場が広がってきているとはいえ、ケータイ加入者で見れば市場は飽和状態。

目先のことだけを考えすぎてやしませんかね。ドコモさん。

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