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2006 .12 .13

ISBN13桁化、2007年1月からの影響は?

ISBN(国際標準図書番号)規格改定に伴うアソシエイト・リンクの対応についてのご案内(Amazon アソシエイト・プログラム ブログ)
書籍商品のほとんどに付与されているISBN(国際標準図書番号)の国際的な規格変更に伴い、現行の10桁のISBN(以下、旧ISBN)が2007年以降、全て13桁のISBN(以下、新ISBN)に移行することとなりました。これにより、新ISBNは流通コードの国際標準であるEANコード(わが国ではJANコード)と一致することとなり、2007年以降、旧ISBNは無効となります。
ISBNの桁数変更、去年の5月には業界的にアナウンスされてたので今年、2006年は移行期間だったんですが一般ユーザーはほとんど知る由がなかったのではないかと思います。

もちろん一般ユーザーに与える影響はほとんどない、と言っていいんですが一部に大きな影響があります。

Amazon アソシエイト・プログラム ブログがエントリーにするまでしたのはAmazonの書籍ページにリンクしているひとは注意しなければならないからです。それは2007年1月1日以降、現行のISBNコードを用いた書籍ページへのリンク書式が使えなくなるということです。

ISBN(インターナショナル・スタンダード・ブック・ナンバー)の持つ意味は書籍を一意に識別する流通上のコードなので一般の書店店頭でユーザーが感じる影響はほとんどないはずです。しかし裏側の在庫管理やオンライン書店にしてみるとかなり大きな影響があります。

出版社からしてみると、現状発売されている書籍にも新たに13桁のISBNを振りなおさなければならないのでかなりコストがかかる話になります。また既に発売済みの書籍が重版された際などには同じ書籍なのにISBNが異なる「現物」が市中に並存することになります。

現実問題として一気に現物の書籍を入れ替えるのは不可能なので数年~十数年は2種類のコード体系の書籍が混在することになるでしょう。
在庫管理や検索がかなりデータ化されてきている今、かなり厄介な問題ですね。

amazonやビーケーワンなどのオンライン書店、また紀伊國屋書店BookWebなどでも、サイト上の書籍表示のKeyにISBNを用いてる場合、おそらく全書籍データの書き換えが必要になると思います。

今のオンライン書店のカタログデータはゆうに100万タイトルを超えているので全書籍データの書き換えとなると相当大変なことではないかと思います。
書籍データをスタティックなファイルで用意してある場合には数百万のファイルを書き換える必要があるわけですからね。

それと各オンライン書店にリンクしているユーザーですね。特にamazonに向けてリンクしている人は2007年1月1日以降、注意が必要です。

amazonの基本的なスタンスは、現行の10桁のISBNによる商品リンクは不可能になる、というものです。
▼ISBNが2007年から13桁になると聞いたのですが、既存のリンクを変更する必要はありますか?

Amazon.co.jp では、2006年12月31日までに旧ISBNをもとに、原則これと一致する形で作成されたASINについては、ASINの値に変更はなく、今までのリンクが引き続きご利用いただけます。

2007年1月1日以降は、新ISBNとASINの値は一致しなくなりますので、アソシエイト・リンク作成の際、必ず商品のASINをご確認の上リンクを作成するようにしてください。
以下Amazon.co.jp アソシエイト・セントラルに掲載されている「よくある質問」を抜粋してみます。
▼13桁のISBNを、個別商品リンクなどのアソシエイト・リンクにそのまま使用することはできますか?
いいえ、アソシエイト・リンクは、10桁のASINを使用した場合にのみ有効ですので、13桁のISBNをリンクに使用することはできません。

▼自動化された方法、またはプログラムを組むことによって、13桁のISBNからアソシエイト・リンクを作成することはできますか?
はい、13桁のISBN(以下、新ISBN)への移行後は、Amazon Webサービスの一部である、Amazon E-Commerce Service (ECS) のシステムを利用して、新ISBNをもとにアソシエイト・リンクを生成することが可能になる予定です。

▼オンラインツールで、13桁のISBNを10桁のISBNに変換してくれるサービスを発見したのですが、ここで生成された10桁のISBNを利用して、アソシエイト・リンクを作成することはできますか?
いいえ、アソシエイト・リンクは、10桁のASINを使用した場合にのみ有効ですので、13桁のISBNをリンクに使用することはできません。
既存の10桁ISBNによるリンクは変更する必要がないけど、2007年1月1日以降は同じ書式(http://www.amazon.co.jp/dp/ISBN とか http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/ISBN)は使いないよ、そもそも10桁は使えないよ、ということですね。

まあそもそもamazonではISBNと表記呼称せずにASINと表記呼称してたわけですが。amazon以外のオンライン書店がこの件に関してまったくアナウンスをしていないのが気に食わないんですけどね。それだけamazonがダントツで外部リンクを重要視していることの表れなんでしょうけど。

カタログデータの公開とURLにISBN(ASIN)が含まれていることがamazonへのリンクを手軽にさせた大きな要因だったので彼らがアソシエイターをケアする姿勢を持つのは当然ですね。

【各オンライン書店の商品ページURL】
▼amazon
http://www.amazon.co.jp/dp/ISBN

▼ビーケーワン
http://www.bk1.co.jp/product/完全連番の独自商品コード

▼楽天ブックス
http://item.rakuten.co.jp/book/完全連番の独自商品コード

▼セブン アンド ワイ
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=独自商品コード

▼紀伊國屋書店BookWeb
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/ISBN.html

紀伊國屋書店はAPIでカタログデータを公開しているわけではないので例外的と捉えると、広く知れ渡っているISBNというコードを使って書籍をURLから一意に識別できるのはamazonだけだったんですよね。それから言うとamazonの優位性が業界標準の変更で揺らぐことになったわけです。けれど彼らはそのことを承知しているのでユーザーへのケアも現時点では一番進んだものになっています。

だからこそ他のオンライン書店はISBN13桁化をさしてアナウンスしてない、とも言えるんでしょうけど。外部からのリンク作成にさして影響ないから。

国産の本屋に期待しているところもあるんだけど、ほんと告知を含めたデータの扱い方が下手。自分たちがどれだけ貴重なデータを持っていてそれがどれだけのCGMとトラフィックと売り上げを自分たちにもたらしているか、もっと認識したほうがいいです。あっとユーザーに必要な情報を伝える姿勢も。

▼参考リンク
ISBN規格改定のお知らせ(日本図書コード管理センター)

出版流通合理化構想の検証
湯浅 俊彦著
ポット出版 (2005.10)
通常1-3週間以内に発送します。

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