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2006 .08 .29

リタ・ゴーン氏が語る家族の絆、『ゴーン家の家訓』

リタ・ゴーン氏が語る家族の絆、『ゴーン家の家訓』(日経ビジネス オンライン)
日産自動車社長カルロス・ゴーン氏の妻リタ・ゴーン氏が4人の子育てが一段落したことを受け、このほど初の著書「ゴーン家の家訓」を発表した。 6年間近く日本に滞在して様々な経験ができたことの感謝の印でもあるという。本を通じて日本の読者に何を伝えたいと考えたのか語ってもらった。
いささか旧聞になりますが、日産のV字回復を成し遂げたカルロス・ゴーン社長のプライベートな面がどんなものか興味があったのでこの記事を見てみました。

結論的には、この妻あってのあの亭主、あるいはその逆もしかりだな、ということ。家庭論を主軸にしながらも、とても骨太なメッセージが込められてるな、という印象を持ちました。

大きな実績を挙げた社長の妻、なんていう雰囲気はどこにもなく、芯が強くしっかりと学んで生きてきた姿勢が見てとれました。戦争を経験してきた人というのは強いのかも知れません。

リタさんが語る「彼は非常に慎重で、決して他人に自分の本心を語らないし、自分をさらけ出したりしません。何か決断する時は、あらゆる事態を想定して、考え抜いたうえで決断します」というゴーンさんの内面はメディアで目にする印象でも見て取れますね。それを踏まえて、
家族について思いを持つようになると、誰かをクビにすることにも敏感になるものです。だから彼が人員削減を決断する場合、それはそれ以外に解決の糸口が見つからないという時でしょう。それはまさにお医者さんが、誰かの命を救うため、場合によってはその人の腕の切断も決断するというのに似た感覚だと思います。
と言わしめるあたりは、あの大規模なリストラも決して外から来た“他人”だから出来たことではなく、考えに考え抜いた苦慮の末だったことをうかがわせます。

「家族というのは長い年月にわたって膨大な時間を投資しなければ決して築いていくことはできないものです。」という意見も、「家族を投資とは何事か」って聞こえがちですけど、時間をかけて、失敗もして、そうして培っていく大切な価値というものを説いてくれている気がします。

今どきの日本人、教わることがたくさんありそうです。読んでみようかな。

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『ゴーン家の家訓』リタ・ゴーンさんインタビュー

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カルロス・ゴーン著 / フィリップ・リエス著 / 高野 優訳
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