閉店惜しみ置きレモン 小説「檸檬」ゆかりの京都・丸善
閉店惜しみ置きレモン 小説「檸檬」ゆかりの京都・丸善(asahi.com)せちがらいこの時代に何かいい話。
10日に閉店する書店「丸善」京都河原町店で、売り場の本の上にレモンを置いて立ち去る客が相次いでいる。作家梶井基次郎(1901~32)の短編小説「檸檬(れもん)」の主人公が京都の丸善の本の上に、近くの果物屋で買ったレモンを置いたのをまねて客がそっと置いていくらしい。
前に青山ブックセンター営業再開1周年って話題に触れましたけど、こちらは残念ながら閉店の話題。でも名残惜しむ人も多くいるようで歴史があったり、地域に根ざしている本屋っていいなぁ、とまた感慨深くこの記事を読みました。
本屋の数は年々減っているのに、延べ床面積は増えている。新たしい店が数千坪クラスの大型店ばかりになってるんですね。まぁネット書店の伸びだったり、本以外のコンテンツと競合しなきゃいけなかったり、大型ショッピングセンターのテナントになったりと、大型化の理由は色々ありますけど。
デカ過ぎると歩いて回るのに疲れるし、何がどこにあるか分からないし、で手ごろな広さと好みの品揃えの「お気に入りの本屋」がなかなか見つかりません。
ネット書店は「今買え、すぐ買え、ここで買え」って感じがして、どうもブラブラ見て回る機能に乏しいし。
丸善は丸の内オアゾ店を開店させたとはいえ、経営はかなり厳しいようです。古きよき時代の本屋、その全てを肯定するわけじゃないですけど、コンビニみたいなチェーン店だけでなく(これはこれで便利だけど)、歴史を刻んでいるお店も残って欲しいものです。
梶井 基次郎著
集英社 (1991.5)
通常2-3日以内に発送します。
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