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2005 .06 .22

アラン・ケイのSqueakが日本の小学校にお目見え

アラン・ケイのSqueakが日本の小学校にお目見え(CNET Japan)
米Hewlett-Packard研究所のシニア・フェローでパーソナルコンピュータの父とも呼ばれるアラン・ケイ氏が来日し、同氏が開発したプログラム環境の「Squeak」を授業で利用している東京都内の小学校を6月20日に見学した。
アラン・ケイ。私の中ではちょっとしたヒーローです。

コンピュータ(電子計算機)といえば高価な大型汎用機、UNIXしか存在しなかった60年代。ゼロックス パロ・アルト研究所で「パーソナル・コンピュータ」の概念を考え出し、世界初ともいえるパソコン「Alto」を開発。その斬新な設計思想に大いに刺激を受けたスティーブ・ジョブズが後にマッキントッシュとして発展するLisaを開発した、というのは有名な話しです。

いわば伝説的なスーパーエンジニアなんですが、本人はさっさと開発の一線から身を引いて、次代を担う子供たちへ豊かな教育を経験させようと積極的に活動しています。

完全なオブジェクト指向を実装したSmalltalkをベースにしたプログラミング言語「Squeak」。しかし、そのインターフェースは驚くほど豊かな表現力と、直感的な操作を可能にしたものです。

Squeakは、まるでカラフルなパズルのピースを組み合わせるようにしてプログラムを完成させることができます。しかもオブジェクト指向の実装を実現して。

今回ケイが訪れた杉並区立和田小学校は、5年生と6年生の総合学習の科目としてプログラミングの実習を行っているそうです。

フォトリポートでは、HPから寄贈されたノートPCで小学6年生がたった4時間の授業でオセロゲームを作り上げる様子を掲載しています。


はぁ。うらやましい。こういう教育を受けてみたかったなぁ。


最近の小中高の授業では、WORDやEXCELを使ったり、プレゼン資料を作る科目もあるようですが創造性が全然違いますよね。

論理的だし、クリエイティブだし。こうしてSqueakに触れた経験は無駄にならないし、とても貴重なものだと思います。

(自戒を込めて)見た目がキレイなだけで中身のない資料ばかり作る、想像力のないオトナにはなって欲しくないですね。

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