ホーム  > オンライン書店・本屋  > 出版取次大手2社が物流を「ネット書店流」に改革

2005 .06 .15

出版取次大手2社が物流を「ネット書店流」に改革

出版取次大手2社が物流を「ネット書店流」に改革(NIKKEI NET:企業ニュース)
インターネット書店の急成長や出版市場の長期低迷を受け、出版取次大手のトーハン、日本出版販売(日販)が書籍の物流改革に乗りだす。
ここ数年、ネット書店の膨大なカタログデータを使って欲しい本がすぐに探し出せるようになりました。けれど100%手元に届くとは限らない、という経験をした人も多いのでは。カタログデータと在庫のズレや、売れ行きの良い本の調達能力でネット書店の差異が出てきていますね。

まぁ単一企業の努力だけではなかなか改善できない部分もあると思うので、こういった動きがより便利に、快適に買い物ができる方向に向かえばいいなと思います。

ただ、1日200点もの新刊が出版されている供給過多な傾向があるので、売れるものだけがより売れ、そうでもない本は追いやられていくことがないように願いたいです。

ネットの影響もあってか売れる本とそうでない本に大きな開きが出てくるようになると、ネット書店も町の本屋さんも「売れてるもの」を追いかけて、結果同じような品揃えになりがちです。同じ時間帯のニュース番組が横並びで同じ事件を報じてるのと似てますね。
それを悪いというわけじゃないですが、面白いわけではないです。選択肢がなくなるので。

自分で探し出す楽しみは、それはそれであるんですけど、お店で意外な出会いをする機会が減ったかなぁ、とも思います。店頭に本が並んでいる期間は思ってる以上に短いので、何か引っかかったらとりあえず買っておいたほうがいいです。

その点ネット書店は、買い物カゴにとりあえず入れておけるので便利ですが。
(でもよく無くなってます……)

まだまだ出会ってない本もあるはずなので、何年経っても買えるようになるといいですね。

アマゾン・ドット・コムの光と影
横田 増生著
情報センター出版局 (2005.4)
通常24時間以内に発送します。

そう、でも物流の要所を担っている「大手2社」とかいっても店頭公開すらしてないんですよね。他の業種からしたら規模小さいですけど。なんか「業界」って感じで内側でゴチャゴチャやってないで、公開して、資金を得て、もっとドラステックに変わればいいんじゃないですかね。戦後からほとんど構造変わってないんだし。

たとえがアマゾンですが、やっぱり公開していて株主や市場に責任を負うと、何が何でもやろうって姿勢になりますよ。

まぁこの本に見る限り「日本的なやり方」ではないので、やり方の良し悪しはよ~く検討すべきでしょうけど。

« 「合コンに特化したSNS「Gocoo」が6月末でサービス終了」 | ホーム | 『日本経済にいま何が起きているのか』岩田 規久男・著 »



この他のエントリー

アーカイブ