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2012 .09 .19

いじめを学校に訴えると進級できないって何それ?

いじめ、警察に無断通報しないで…一貫校の校長(YOMIURI ONLINE)
東京都内の私立中高一貫校で、中学時代に同級生からいじめを受けたとして、警視庁に被害届を出した高校1年の男子生徒(15)が、進級面接で学校側から相談なく警察に通報しないよう求められたことが18日、分かった。
今のところこの記事しかソースがないので裏付けが乏しいけど、読んだままだとイジメによる学校のイメージダウンを避けるための口封じとしか思えない。
男子生徒は進級の条件として口止めされたと理解し口外しなかった。だが、高校に進級後もいじめが続き、改善は不可能だと判断し、8月に警視庁に暴行容疑で被害届を出した。
被害届を出すまでしていることから、イジメがこの生徒の一方的な思い込みとは考えづらく、程度はともかく「同級生から首を絞められたり、腕を殴られたりするいじめ」があったというのは事実でしょう。ならば状況を明らかにする一つの手段としての被害届というのもアリではないかと思うのですが、学校側としては警察の介入で世間の耳目を集めたくないという意図があったのでしょうか(まあそうだろうけど)。
校長から「生徒にボイスレコーダーを持たせ、校内の人の発言を録音しない」「学校で解決されるべき問題について、学校に相談することなく、警察などへ通報しない」など4項目について守るよう求められた。その後、学校側は、校長が求めた4項目を文書にし、男子生徒側に郵送した。
進級面接でこんな要求を告げられる事態になってること自体がおかしいって。

物事には因果があるもの。ぜひとも双方の主張と事実を報じて欲しいところですが、これでは教師と生徒、生徒と生徒みんながギスギスした中にいるように思います。

ぼくが子どもの頃はイジメるのもイジメられるのもどちらも経験して、結果どちらもイヤだったんです。どこかに与(くみ)すると、どこかと敵対することになる。
敵対側が勝るとイジメられる側になる。まあ派閥みたなものですね。

どちらもイヤだったので、干渉されないだけの(ケンカに負けない)体を作ってどことも与しないようにしてたこともあります。まあ田舎の男子校の論理ですけど。

けど、今はそうした自己防衛もできないような、子どもにとって厳しい環境なんでしょうか。そうだとしたらあまりにも生きづらい。教育の現場に悪弊があるなら是正しなきゃいけない。けど子どもが学びを得る環境は学校だけではないわけですよね。

ぼくらオトナには、子どもに将来という可能性がいかに価値があるかを示してあげる責務があります。だってイジメたりイジメられたりしてる暇なんてないくらい、世の中にはやりたいこと、面白いことがたくさん、たくさんあるんだよ! って。
(きっと知識ばかりを詰め込む教育じゃ見えないことだろうなあ…)

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