ホーム  > 気になるニュース  > 経済・社会  > 日本の人口減少数、過去最大の20万人超に

2012 .01 .02

日本の人口減少数、過去最大の20万人超に

人口自然減、過去最大の20万4000人(YOMIURI ONLINE)
厚生労働省が1日付でまとめた2011年の人口動態統計年間推計によると、日本人の死亡数は出生数を20万4000人上回り、5年連続の自然減となった。
この統計では出生数から死亡数を差し引いたのが「自然増減」とされているけど、死亡原因には「自然」じゃない原因(自殺とか事故とか)が含まれている。なので「自然増減」という表現には違和感を感じます。

平成23年(2011)人口動態統計の年間推計

» 平成23年(2011)人口動態統計の年間推計(PDF:厚生労働省)

自然減が20万人を超えたのは現在の手法で推計を始めた1947年以降初めてで、減少幅は最大となった。
表現はともかく、この国の人口が減少傾向にあることは疑いようのない事実。

  • 出生:1,057,000(H23推計数)/△14,000(前年比)
  • 死亡:1,261,000(H23推計数)/64,000(前年比)
  • 自然増減:△204,000(H23推計数)/△78,000(前年比)
  • 死産:26,000(H23推計数)/△1,000(前年比)
  • 婚姻:670,000(H23推計数)/△30,000(前年比)
  • 離婚:235,000(H23推計数)/△16,000(前年比)

東日本大震災で亡くなった1万5,000人あまりが死亡数に含まれているとはいえ、その数を上回る3万人以上が毎年、自ら命を絶っていることも大きな要因でしょう。

成熟した社会においてコンスタントに自殺が発生しているのは何とも歪な姿。
成熟社会=ストレス社会なんでしょうか。自殺は何とか減少させたいところです。

出生数は、晩婚化、高齢化、経済的な事情と、そう簡単に増加は見込めない状況にあります。我が家も望んではいるんですけど、なかなかコウノトリは来ず…。

東京のような都会で暮らしているとあまり実感しませんが、地元に戻るとその超高齢化ぶりを目の当たりにして、肌身で実感します(子どもはいるけど若者がいない)。

そして地元が被災地ということもあり、目に付くのが外国人のボランティアさん。
人口動態の元となるのは日本国籍を持った日本人ですが、実質的に働ける/動ける年齢層に外国人が占める割合が今後増えていくのは必然じゃないかと思います。

海外の人たちが日本国籍を持つのは難しくても、日本国内で働くためのハードルはもっと下げていく方がいいのでしょうね。移民受入というわけではなくても。
労働や生活に基づく、実質的な人口がいなければ国は成り立ちませんから。

生活の中に外国人がいる環境が当たり前になれば、もっと多様な価値観が醸成されるのではないかという期待があります。日本を好きでいてくれる外国人は多いし。

あとは受け入れ側となるぼくらの腹づもり次第じゃないでしょうか。

▼参考リンク
平成23年(2011)人口動態統計の年間推計(厚生労働省)

« 2012年、あけましておめでとうございます | ホーム | 今年は「辰年」です。 »



この他のエントリー

アーカイブ