原付きのナンバーが廃止される？

高燃費で環境にやさしく、維持費も安い原チャリは手軽な足としてとても優れた道具。それは「原動機付き自転車」なんて言い訳じみた変な区分を作ってでも広く普及させようって考えがあったから。経済成長の黎明期は国もあらゆる手立てを使ってバックアップするからね。

けど、どんな優れた道具も使うニンゲン次第なんだよね。

もしミニバイクのナンバーがなくなったら－。警察庁幹部は「犯罪を起こしやすい環境をあえて作り出すことになる。治安に与える影響は計り知れないほど大きい」と強い懸念を示す。

街頭犯罪の筆頭格、ひったくりに使われるのは圧倒的にミニバイクが多い。仮にナンバーがなくなれば、逃走が容易になる上、ひき逃げなどの増加も予想される。

原チャリでひったくりなんてよく考えるもんだよ。でも原チャリ以前からひったくりは行われていた。ひき逃げは自動車だって多い。それにバイクの盗難増加が見込まれるとあるけど、警察は原チャリ（に限らずだけど）の盗難なんてまともに探してくれないよ。

ドライバーの立場になれば、税金が安くなるため多くの人が賛成すると予想される。しかし、盗難対策として自転車と同じ「防犯登録」になった場合、警察官による職務質問が頻繁に行われる可能性が高い。警察庁幹部は「結局、善良な市民に不便をかけることになる」と指摘する。

飲酒運転なんかの検問では今でも止められるよ？　車道を走る原チャリに職質する男気あふれる警官がいるなら見てみたい。

原チャリの話題だからってのもあるだろうけど、盲目的に二輪を悪者に仕立て上げないで欲しいな。昨今は自転車だって取り沙汰されるわけだけど、結局は使うニンゲンの問題なんだってば。

とはいえ手軽で便利な道具が税金高くなって使いづらくなるのも困る。

総務省が平成２０年度の決算ベースで、全国の１５７自治体を抽出して調査した結果、約３分の１の５２自治体で赤字になっていることが判明。自治体別では政令市の４５％、町村の５６・５％がコスト割れしていた。

システムもノウハウも自治体ごとバラバラよりも集中管理した方が効率良さそうな気もするけど。

課税台数が20万台近くと全国でも最多規模の大阪市でも年間1,400万円の赤字だそうだけど、もし国で対処するなら、それこそ独立行政法人とか作って集中管理もできそうだけど、そういう検討はないのかな。